2017.12.12
鳥彦 個展 “メランコリック ポートレイト”

鳥彦 個展 “メランコリック ポートレイト”
2017年12月12日(火)~12月24日(日)
12:00-19:00 最終日17時迄
アーティストステートメント
写影室に入った時、かすかに湿った空気が顔をなぜた。天井近くにある小さな窓から、黄色がかった日差しがホコリを照らし出している。「ずいぶん洒落た格好をしてきたんだな。」と、先に来ていた彼に声をかけた。
「まあ、こんな時くらいはなあ。」気のないそぶりで彼が返した。
画家が肖像画を描いているあいだ、じっとしながら彼はどんな顔をして動きを留めているのかを考えていた。
アーティストHP
http://magatu.karakasa.com/
「新たな環境の変化に適応できたものが生き残る」
展示にあたって、私はダーウィンのこの言葉をまず思い出した。技法などについての言及は過去にも触れているのでここでは割愛し、描かれている鳥人について人間と比較しながら少し考察したい。
哺乳類の大多数は二色型の色覚しかもたないといわれている。今から約3,000万年前に一部の哺乳類が第三の色覚を得て、赤と緑を区別できるようになり、森の中から果実を見つけやすくなった。これが霊長類の始まりであるが、時計の針をさらに進めると約600万年前に、アフリカ大陸ではマントルの上昇熱が発生した。やがて大陸の中央が隆起していき、熱帯雨林を経てサバンナが生まれた。霊長類のある者は木を降りて、二足歩行を始めた。これが人間の始まりだ。そして私は彼の描く鳥人が、地面に降り立ったのはつい最近のことだと考える。
さて、鳥彦という作家は人間で、彼の描く鳥人たちの世界はメゾチントの特徴あるモノクロームで生み出されている独創性ある物語だ。異なる世界で独自の進化を経てきた鳥人は少し作家の手から離れて急速に進化しつつある。現在の彼らはとても知的な一団であり、その中でたくさんの仲間や敵もいる。神になろうと画策している者すらいる。私が見始めた初期の頃の鳥人たちは、Cosmic Egg(2011)に示されるように誕生したてのほんの赤子たちに過ぎなかった。背景もまだ洞窟の内側のような閉塞的な環境が多かったし、なんとなく内側の胎動を感じさせるものだった。人はどこから現れたかはわからないが、鳥人のルーツは作家から生み出されたことに間違いない。時を経て、モノクロームを中心にしながらも少し色の知覚も備わり、表現の幅である次元も増え、鳥人としての系統樹が拡がっていく。
環境の変化という苦境に対応するため、人間は脳を大きく進化させ、協調や競争を経て試練を乗り越えてきた。鳥人たちは人っぽくありながら、“眼”を進化させた。対峙する者に心を読まれないために、そして騙されないように神経を尖らせ観察をし、危機を乗り越えてきたのだろう。
作品は作家自身の投影であるとはよく言われる台詞だが、これは彼の場合にも例外ではない。でもひょっとすると鳥人の自立した部分も表れてきているように思う(作品の楽しみ方として)。時代に適応できなかったものは生物のみではなく物もたいてい滅ぶ運命にあるように見えるが、本当にそうだろうか。今後の人間の運命は誰にもわからないが、この鳥人たちは自分たちの創世記を創っているのだろう、それもそろそろ第二章に至っている、我々とは違った世界へ向かうための苦難の旅路だ。作家の生み出す創作物は、作家の手から離れて人を介して世に出て行く。受け取り手はまさに多様であり、鳥人という偶像めいた表象を嫌う者もいれば喝采をもって受け入れる者もいるだろう。それも我々にも誰にもわからないが、進化の速度が早ければ世代時間も短くなることの示唆は知見として、暗い暗示としても存在する。ただひとつ言えることは、版画作品の中に生きることは、世の変化に比較的影響を受けにくく存在し続けられるということだ。
GALLERY TOMO年内最後の展示となります。慌ただしい暮れ行く師走の季節となりますが、年末に至る2017年最後の刹那のひとときを皆様と作品とともに共有できましたら幸いでございます。どうぞお運びくださいませ。
GALLERY TOMO 青山 知相
2017.12.02
榊原太朗 個展 ”ヒトコママンガショー”

2017年12月2日→24日
GALLERY TOMO ITALY. MAG
ステートメント
私は、日本各地の懐かしい街並みを背景に、独自の人物やキャラクターを織り交ぜた作品を制作しています。子供の頃からマンガに親しみ、描いてきましたが、大学でカートゥーンというひとコママンガを学んだことがきっかけで現在は“マンガ的手法を用いた絵画作品”をテーマに制作しています。ペン、インク、紙というマンガの技法を用いながらも、ひとつのアートとして価値のあるものを目指しています。
日本のマンガはもちろんのこと、私の地元(静岡県岡部町)の田舎町で遊んだ記憶、少年期に熱中したゲーム、大人になってから興味を持ち始めた浮世絵など、いろいろな影響が私の作品をかたちづくっています。
GALLERY TOMO ITALY / MAGでの展示は2016年3月のグループ展「HITOKOMA MANGA SHOW」以来二度目となります。前回の展覧会時にはイタリアを訪れ、ミラノやコモの街を観光しました。今回、その際取材したミラノのセンピオーネ公園に着想を得た新作を一点出展します。アジア以外の街を描くのは初めてでしたが、日本の街とは一味違った魅力がありました。
今回も、イタリアの皆さまに私の作品を楽しんでいただけることを願っております。
榊原太朗
Como, novembre 2017 – La MAG – Marsiglione Arts Gallery presenta, da sabato 2 a domenica 24 dicembre 2017, la mostra personale del giovane artista giapponese, Taro Sakakibara, discepolo prediletto del più grande Maestro Manga vivente Yukio Shinohara. La mostra che conclude l’anno in corso, continua il focus dedicato all’arte contemporanea giapponese, analizzando diversi aspetti ormai noti e volendo sottolineare le varietà di linguaggio e di concetto che compongono le vaste attività artistiche orientali.
Le 14 tavole che compongono la mostra personale di Taro Sakakibara, rappresentano alcune situazioni di vita quotidiana o di fantasia dei giapponesi; come i fidanzati imbronciati ai due angoli opposti di un negozio della città di Gifu o gli omaggi delle band inglesi più importanti degli anni ’70 o anche le figure graffianti e satiriche sugli stereotipi occidentali degli ultimi 40anni, passando per la rappresentazione sempre ironica dei suoi film e videogiochi preferiti e per arrivare alla nostalgia del cinema chiuso a Toyama o alla citazione dei personaggi del grande scrittore Soseki Natsume nella sua città natale di Matsuyama. Una tavola speciale dipinta dopo il suo primo viaggio in Italia e quindi opera unica nel suo genere, rappresenta un venditore ambulante di Frittelle con il suo camioncino al Parco Sempione di Milano. Questo vuole essere il suo personale omaggio al nostro Paese e il ringraziamento per l’attenzione che i collezionisti italiani hanno avuto nei suoi riguardi in questi due anni.
2017.11.28
Between: International Group Exhibition 2017

Between: International Group Exhibition 2017
*English follows Japanese below
Artists 出品者:
Mei Nakagawa, Benjamin Frey, 川上 春奈, グォンナヒョン, Mathias Mary, キムダウン Daoun KIM, 後藤由香里, 黄子馨 HUANG TzuHsin, 新宅加奈子, Yamuna Valenta, Tingfang Xia (Mirai), 松岡柚歩,Kristýna Venturová
Featuring: Lasalle College of the Arts, Fine Arts BA students
Events:
11/28 Tue 19:00-: Opening Reception
12/3 Sun 14:00-: Artist Talks (通訳付 / interpretation provided)
■ テーマ:Between
“Between”の語源は英語の”by two” からきており、「〜のあいだ」、「〜のすきま」という意味がある前置詞です。今回の展示では、京都という”伝統と現代のあいだ”にあるような都市で、様々な国籍の14名前後のアーティストが揃い、平面、立体、映像、それぞれの方法で”between “というコンセプトを元に表現します。個人と集団、性別、文化、人種、の間を行き来するような、多様性に富んだ展示になります。鑑賞者はもちろん、アーティスト自身にも実りのある展示になることでしょう。
Between: 2017 International Group Exhibition
■ Dates: Nov 28 to Dec 3
■ Theme: Between
The word “between” originally meant “by two” or “interval”. Kyoto itself is a city in between the contemporary and the traditional. Here, we will present works by about 14 artists of various backgrounds, everything from 2-dimensional to video and sculpture, under this theme of “between,” exploring issues of individual vs. group, gender, culture, and race. We hope this is will be an exciting exhibition for both visitors and exhibitors.
+PROJECT:
https://www.facebook.com/pprojectkuad
問い合わせ Inquiries:pproject.kuad@gmail.com
2017.10.03
近藤 大祐 個展

近藤 大祐 個展
2017年10月3日(火)~10月8日(日)
12:00-19:00 日曜17時迄
※6日(土) 18時-22時
ニュイ・ブランシュ KYOTO 2017
近藤大祐+京都造形芸術大学 プラスプロジェクトプレビュー
http://www.nuitblanche.jp/schedule/tomo.php
アーティストステートメント
僕の作品は、主に日常で僕が出会った風景、気になった空間をモチーフにしている。
輪郭線を用いた画面に、漫画のようなズドーンと来るような構図。
内面のエネルギーあふれる色彩によって、現実の視点よりも強調された画面。
風景を描く中で意図するところは、写真のような写実的な美しさではなく、心象の描写である。
対象となる風景・空間に映る印象には1 人1 人違いがある。
同じものを見ていても、見る場所によって見える物や見えないものが出てくる場所的な「視点」
感情や気持ちの面で見えてくる、内面のエネルギー的な「視点」
様々な視点の動きに注目した時に、僕は制作する上でいくつかの要素を意識した。
厚みを持たせた支持体に描くことで、場所的な「視点」を意識。
正面からの一方向ではすべてが見えず、作品を見るときの立脚点を自分から動いて変えることにより、
作品の見え方を実際の風景を見るときの動きと同じような働きで再現した。
感情的な内面のエネルギー溢れる「視点」を意識。
心象風景と呼ばれるものには様々な視点がある。
記憶や感情といった人間特有の要素を色彩というエネルギーに変換して画面と対峙して考えてみた。
以前までは、空間を輪郭線で囲って画面を構成していた。
輪郭線で張り巡らされた画面には、色同士の空間の境目が一つ一つ主張されている。
色が持つ力強さに加え、線で空間を分断させた画面には、人の複雑な内面の感情が凝縮されている。
自分の内面の感情やエネルギーをさらに表現するにはどうしたらいいだろう。
僕は、色の持つ力を更に際立たせるために、マテリアルから見つめ直すことにした。
そして、以前の画面には無かった絵具の物質感や重厚感が盛り込まれた。
僕は表現したい心象にまた一歩近づけたように思う。
略歴
1993年 静岡県出身
2012年4月‐2016年3月
京都造形芸術大学 芸術学部 美術工芸学科 油画コース
2016年4月‐現在
京都造形芸術大学 大学院 ペインティング領域
個展
2015年 au ×近藤大祐(auショップ北白川、日本、京都)
2017年 近藤大祐 個展(ギャラリー知、日本、京都) グループ展
グループ展
2014年 STOP展(ギャラリー知、日本、京都)
2015年 京都造形芸術大学 卒業制作展(京都造形芸術大学、日本、京都)
2016年 京都造形芸術大学大学院 芸術専攻 修士1年生作品展HOP展(ギャルリ・オーブ、日本、京都)
2016年 藤田海周×近藤大祐 二人展 Connect(ギャラリー知、日本、京都)
2017年 京都造形芸術大学大学院 芸術専攻 修士2年生作品展SPURT展(ギャルリ・オーブ、日本、京都)
2017.4.25
ダヴィデ・プーマ “メタモーフォシス”

#DAVIDE PUMA
“METAMORPHOSIS”
ダヴィデ・プーマ
“メタモーフォシス”
2017年 4月25日(火)~5月14日(日)
12:00-19:00 不定休 4月28、5月1、7、8、10日、13日休廊 日曜日17時迄
協力:一般財団法人日本イタリア文化協会

ダヴィデ・プーマ、京都にて初めての展覧会である。
GALLERY TOMOとMAGのプロジェクトによって、一昨年イタリア文化会館の招聘により初来日を果たし、DIM大阪2015のイベントの一環としてイタリア文化会館大阪の文化スペース、スパツィオ・アルテにて個展を開催。グランフロント大阪で盛大に封切られた日本初となるこの展覧会“RIBIRTH”は盛況の余韻を残して幕を閉じたが、京都で行うこの機会に新しいイマジネーションから生み出された新作を追加し、東洋文化に対し深く融合する魔法のような夢のある作品を創り出し提示する。
プーマは1971年、サンレモに生まれた。さほど若くない頃に絵画制作に携わるようになった。絵画制作への情熱をずっと胸に秘めていた彼は、2003年その内なる声の高まりから自身がもはや逃れられないことを悟り、制作活動に身を捧げるようになった。それから数年後、彼の作品はイタリア各地の著名なギャラリーで展示され、パリやジュネーヴ、ロンドンや南アフリカのギャラリーの関心を惹き、個展を開催。彼のストーリーは2011年のヴェネツィア・ビエンナーレにイタリア代表に選出、参加という形で結実する。2016年カターニアのMACS美術館でも展覧会を開催。そしてカトリックの総本山であるバチカンや、現在居住しているヴェンティミリアの大聖堂のための作品制作も行う。現代イタリアの若手アーティストの中でも特に将来を嘱望される作家の一人である。
彼は詩情からインスピレーションと滋養を得つつ、人間(人間的なものとして理解される存在)と自然、人間と宇宙、動物界と植物界の対比を描き出す。ダヴィデ・プーマの作品世界では一方が他方の中へと入り込み、組織的な混乱をもたらす。彼の絵は私たちを長時間の観想へと誘う。単一の視点は存在しない。理由もない。 彼のあらゆる作品は、多様な意味をそこに付与することができるという可能性を、その個人的な造形言語の中で私たち一人ひとりに与えてくれる。そして、他にはない独特の感情の強さを私たちに贈ってくれるのだ。彼の絵の美しさが持つ力は大地から引き出されたもので、素材の特性を十分に生かし、ヘラで塗ったようなタッチを頻繁に見せるその技法は、触知可能な緊張感を示す。その一方で、絵の視界からぼんやりと薄れていく詩情性は、触知不可能な雰囲気を作り出すとともに物事の本質を見透かすような明敏な雰囲気も生み出す。私たちは彼の作品の中に、強い個性を持った肉体と精神を見出すことができる。
GALLERY TOMO
青山 知相
2017.4.04
こうす系個展 “TEXT”

こうす系個展 “TEXT”
2017年4月4日(火)~4月16日(日)
12:00-19:00 月曜休 日曜17時迄
グラフィティ出身風刺画作家、こうす系の個展。
こうす系の作品のひとつひとつを通して感じてもらいたいことは、感謝と敬意です。
この二つをいつももっていれば、傷つく人口は激減すると考えています。
そして、平和かついい意味でフラットにお互い接することが出来ると信じています。
そのために、こうす系は今日も作品をつくっています。
そこで、今回の個展は、作品のメッセージを通して、身近なさまざまなところにある我々へのメッセージに焦点を当てた個展を行います。
お越しいただいた方には、こうす系ロゴステッカーをプレゼント予定しています^^(数に限りがございますので、ご了承ください)
アーティストブログ
http://www.staffblog.copoc.jp/archives/7585
2017.3.14
藤田 薫 個展 “your ”

Caori Fujita Exhibition “your ” / 藤田 薫 個展
2017年3月14日(火)~3月26日(日)
12:00-19:00 月曜休 日曜17時迄
GALLERY TOMOでは主にイタリア、韓国等の主にギャラリー企画やアートフェアで活躍してきた藤田薫の個展をいよいよ満を持して京都で開催。人の形をモチーフに、色や輝きなどを含ませ表現した作品を大小様々展示予定。
在廊日は3月14,25,26日
作家ホームページ
http://caori-fujita.com/ja.html
Caori Fujita Exhibition “your ”
Duration : March 14 – 26, 2017 Tuesday-Sunday 12:00-19:00 ※Until 17:00 close only Sunday, Monday closed.
Venue : GALLERY TOMO
633, Shimogoryo-cho, Nakagyo-ku, Kyoto 604-0995
TEL : 81+75-585-4160 MAIL : info@gallery-tomo.com HP : www.gallery-tomo.com/
Artist official site
http://caori-fujita.com/ja.html
Statement of Caori Fujita
As cells are reborn in our body every day, life and death repeat. The body that we always see from the outside in the same way is always changing on the inside.
Every relationship we have changes our consciousness and feelings so they change and disappear with each contact. As well as causing changes in our body, these changes are more transitory and unforeseeable than physical change.
Our relationships with other people can give rise to misunderstandings when outer appearances belie the inner changes that occur.
In my work, I express and contrast the difference of textures between the inside and outside of the human body, by creating various shapes from a very ordinary person’s back. I use a technique called KANSHITSU (made from URUSHI/lacquer, soil and cloth), which is one of the traditional techniques for sculpture production in the East.
And this time, GALLERY TOMO held in Kyoto mostly the solo exhibition of Caori Fujita who was mainly active in gallery projects and art fairs such as Italy(with MAG gallery), Korea and so on. Various large and small pieces are planned to be displayed expressing the shape of a person as a motif, including colors and radiance. Please visit for showing and make sure her new “yours”.
Gallery maneger
TOMOHARU AOYAMA
2017.3.09
町田 藻映子 個展 GALLERY TOMO ITALY
2017.2.21
佐々木 麦 個展

佐々木 麦 個展
2017年2月21日(火)~3月5日(日)
12:00-19:00 月曜休 日曜17時迄
佐々木 麦 個展
2017年2月21日(火)~3月5日(日)
12:00-19:00 月曜休 日曜17時迄
佐々木麦 略歴
1963年 京都市に生まれる
1985年 京都精華大学洋画科卒業
渡伊・仏
1995年 渡印
初個展(京都志摩画廊)
2001年 個展(倉敷、米子)天満屋
2002年 北の大地 ビエンナール大賞展 佳作
個展(広島)
2004年 個展(大阪)阪神
2005年 二人展(札幌)
渡南仏(プロバンス地方滞在)
2006年 個展(船橋東武、横浜たまプラーザ、池袋東武)
2007年 個展(第2回船橋東武・札幌三越・第2回横浜たまプラーザ東急
広島・町田小田急)
2008年 2月 船橋個展 4月東急本店 第一回瀧川画廊個展
その他個展
2009年 第4回東武船橋個展第2回東急本店個展
第85白日会展初出品
白日会展初入選
2011年 白日会会友推挙
個展 ギャラリー知
2013年 白日会準会員推挙
2014年 個展(守口京阪、大津西武、第9回船橋東武)
2014年 個展(第2回ギャラリー知)・白日会会員推挙
2015年 第7回 佐々木 麦 油絵展 小田急百貨店 町田店
2015年 第10回記念 佐々木麦 油絵展 東武百貨店 船橋店
2016年 佐々木 麦 個展 ‐放下(ほうげ)髙島屋大阪店 6階 ギャラリーNEXT
他展覧会多数
現在滋賀県在住
佐々木麦 Official Web Site
http://www.bakusasaki.com/
展覧会によせて
佐々木麦の個展を弊画廊で開催するのは本展で2年ぶりの3度目となる。前回の個展から本展に至るまでの佐々木の歩みはとても興味深い。画家としての原点ともいえるだろう船橋における節目の展示や、大阪での放下と題した新たな機会を経てきて今がある。年月を重ねるにつれ、必要なものと不要なものを選り分けてきて、描かれる絵具の“ノリ”も随分と違ってきた。私が出会った頃とも随分異なっている。
かつてより佐々木は、コロー、ミレー、テオドール・ルソーに代表されるバルビゾン派の流れを汲む作家として知られてきた。渡仏の経験によって油彩の源流にも触れ、その編纂を高めてきた。現在の佐々木は守山に根をおろし、滋賀の風景を描く画家だ。
滋賀の気候は、琵琶湖があるせいか冬でも幾分穏やかな寒さで、空は広い。佐々木の住む湖南部はかつての東海道が通る交通の要衝であり、都市部の開発も進んでいるとはいえ自然の雄大さには目を見張る。南仏の太陽の放つ光とはまた違う景色だが、風、山、湖等の自然は彼の画家としてのアイデンティティを構成するための必要不可欠な要素だ。
佐々木はまだ発展途上。彼の精神から這い出た画家としての心根が、また筆致に現れ大地を這うように成長していく。深く伸長していく根は、土台となり変化し続ける彼を支える。いまの時代のその時しかない一瞬の光、色など、移ろいゆく自然の事象を現場で目の当たりにし、画面に己の実存を刻む。過去からの編纂の集積が根として土台として太く強く、そして彼の歩みを前へ。これからもおそらくそうやってずっと描き続けていくのだろう。今回の展示作品は合計14点。画家の感じた時の流れもまた共に楽しんで頂ければ幸いである。
GALLERY TOMO
青山 知相

Baku Sasaki Solo Exhibiiton
February 21 (Tue) – March 5 (Sun) in 2017
12:00-19:00 Monday closed, Sunday until 17pm.
2017.2.03
アニマル展 イタリア

2月2日~26日の日程で、ギャラリートモイタリア支店、コモのMAGギャラリーにてアニマル展を開催。
日本からは藤田薫、松本晴喜の作品が登場します。その他、日本でもDIM大阪の記憶に新しいダヴィデ・プーマ、大邱アートフェアにも出展しているアルマンド・フェットリーニも参加。イタリアにいる方は是非ご高覧ください。
http://www.marsiglioneartsgallery.com/wordpress/en/
Esseri Animali
MAG – Marsiglione Arts Gallery presenta
Esseri Animali
a cura di Salvatore Marsiglione
Mostra collettiva con Armando Fettolini, Simone Fugazzotto, Maurizio L’Altrella e Davide Puma.
Con la partecipazione di Haruki Matsumoto e Caori Fujita
3-26 febbraio 2017
Inaugurazione: giovedì 2 febbraio 2017 ore 18:30
Como, gennaio 2016 – La MAG – Marsiglione Arts Gallery presenta, da venerdì 3 a sabato 26 febbraio, la mostra Esseri Animali, esposizione corale degli artisti Armando Fettolini, Simone Fugazzotto , Maurizio L’Altrella e Davide Puma. Con la partecipazione di Caori Fujita e Haruki Matsumoto.
L’esposizione, che inaugura giovedì 2 febbraio 2017 alle ore 18:30, vuole indagare alcuni aspetti che fondono insieme il mondo animale con quello della specie umana, ma ripresi dal nostro punto di vista. Quello che nella loro figura e nel loro essere, vediamo o vogliamo vedere di noi, gli atteggiamenti, le movenze, l’istinto e le espressioni che ci accomunano. Il nostro obiettivo è quello di far riflettere e possibilmente sensibilizzare i media e l’opinione pubblica sul rispetto verso gli animali che non sono poi così diversi da noi. Loro non sono esseri umani, sono Esseri Animali.
La mostra presenta quattro artisti italiani che rappresentano quattro diverse direzioni metodologiche e concettuali della nuova figurazione artistica italiana. Diversi tra loro, gli artisti esprimono i loro concetti attraverso le fattezze degli animali scelti, ognuno dedica attenzione a specie e razze diverse.
2016.12.06
鳥彦 個展 “Cave Party”

鳥彦 個展 “Cave Party”
2016年12月6日(火)~12月18日(日)
12:00-19:00 月曜休
ご挨拶
若き銅版画家・鳥彦の個展をギャラリー知において開催するのはこの度で5度目となる。これまでも様々なテーマで展覧会を開催してきたが、そのプロセスにおいて、根底に流れるテーマは揺ぎ無く一貫しているように思う。彼が用いる技法は、マニエール・ノワールと称される銅版画メゾチント。西洋に於いては非常に手間のかかる技法ゆえほぼ廃れていたが、この技法が復刻されたのは実は日本人の手による。浜口陽三、岩谷徹に代表されるその技法から黒が特徴とされるメゾチントだが、漆黒の色は基本的に華やかな画面とはならない。大河のように骨太に続いている日本の美術の文脈の中で、彼の描くタッチは少々特異性を放つ。鳥人が闇の中をさ迷い、時に立ち止まりまどろむ。その世界はさながらルドンの版画作品のような、寂寥感と夢想性に溢れた独自の世界観によるものだ。
漆黒の画面のなかで、怪しげなかがり火を焚きながら周りをダンスする鳥人たちがいて、何かの儀式を行っている。その世界は、大地を焦がすように照り付ける異界の太陽が世界全体の不吉な運命を暗示しているような荒廃した大地を描く。私なりに読み解けば、これらは“停止”した絵画である。写真のように停止した黒い画面は不思議な魅力を醸し出す。作家の漆黒の皮膚と云ってもよいかもしれない、画面の膜をめくるように内側に入り込めば、その下層には蠢く熱気を纏った波が飛沫をあげている。ここからは彼が現在を生き、作家として燃焼している温度の相を感じることができる。そしてその究極的に大事な、作家性ともいえる彼の時間を写真のように切断し、自らを鳥人へ置換えて画面のなかに留め置いている。
今回のテーマは“CAVE PARTY”。人であって人でない鳥人が、光も届かず時間の流れからも見放されたような世界を生きる、実際にあるようでない、しかしもしかしたら、存在しているかもしれない世界の物語。
GALLERY TOMO
青山 知相
アーティストHP
http://magatu.karakasa.com/
2016.11.29
MULTI: +PROJECT 2016 International Group Exhibition

MULTI: +PROJECT 2016 International Group Exhibition
「マルチ」の語源はラテン語で、「たくさん」もしくは「複数」という意味をもっています。英語では「multicultural」(多文化)もしくは「multimedia」(マルチメディア)のような単語につかわれています。現在のアーティストは複数のジャンルで活躍しており、コンセプトにより表現ジャンルを変えてゆきます。今回の展示ではアーティストが自分の専門以外の作品にチャレンジしたり、自分の領域の中で新たな試みをしたりしています。その結果、非常に多様な作品展になっています。今回は9カ国から18名のアーティストが出品し、彼らにとっても最も多様性に富んだ展示になることでしょう。今後アーティスト同士のアイディア交換や新たなコラボが展開することを望んでいます。
Multi” comes from the Latin word “multus” which means “much” or “many”. It can be seen in English words such as “multicultural” (many cultures) or “multimedia” (many media). Artists today also often work in more than one genre, changing as their styles develop. For this exhibition, we invited artists to present works outside of their major, or to challenge their field of study in a new way. The results are truly diverse. The show features works by 18 artists from nine different countries, making it one of the most diverse exhibitions they have joined. We hope this show will lead to an exchange of ideas or future collaborations between the artists.
Artists:
川上春奈, Maria Teresa Scarabello, Thomas Vauthier, Anna Edsalv
Fanny Terno, Peipei Wang, 中澤ふくみ, 畑彩佳, Vasuphon Sanpanich, 山崎, 山田鞠奈, Jean-David Jamet, 禹紗野, 米谷英里, 岡本亜季, 南光望美 , 新宅加奈子, 濱野元気
Schedule
11/29 (Tue): Opening reception 19:00-
12/3 (Sat): Artist talks 16:00-
12/4 (Sun): Artist talks 16:00-
+PROJECT: https://www.facebook.com/pprojectkuad
問い合わせ:pproject.kuad@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
+PROJECT 2016 International Group Exhibition 

MULTI: +PROJECT 2016 International Group Exhibition
「マルチ」の語源はラテン語で、「たくさん」もしくは「複数」という意味をもっています。英語では「multicultural」(多文化)もしくは「multimedia」(マルチメディア)のような単語につかわれています。現在のアーティストは複数のジャンルで活躍しており、コンセプトにより表現ジャンルを変えてゆきます。今回の展示ではアーティストが自分の専門以外の作品にチャレンジしたり、自分の領域の中で新たな試みをしたりしています。その結果、非常に多様な作品展になっています。今回は9カ国から18名のアーティストが出品し、彼らにとっても最も多様性に富んだ展示になることでしょう。今後アーティスト同士のアイディア交換や新たなコラボが展開することを望んでいます。
Multi” comes from the Latin word “multus” which means “much” or “many”. It can be seen in English words such as “multicultural” (many cultures) or “multimedia” (many media). Artists today also often work in more than one genre, changing as their styles develop. For this exhibition, we invited artists to present works outside of their major, or to challenge their field of study in a new way. The results are truly diverse. The show features works by 18 artists from nine different countries, making it one of the most diverse exhibitions they have joined. We hope this show will lead to an exchange of ideas or future collaborations between the artists.
Artists:
川上春奈, Maria Teresa Scarabello, Thomas Vauthier, Anna Edsalv
Fanny Terno, Peipei Wang, 中澤ふくみ, 畑彩佳, Vasuphon Sanpanich, 山崎, 山田鞠奈, Jean-David Jamet, 禹紗野, 米谷英里, 岡本亜季, 南光望美 , 新宅加奈子, 濱野元気
Schedule
11/29 (Tue): Opening reception 19:00-
12/3 (Sat): Artist talks 16:00-
12/4 (Sun): Artist talks 16:00-
+PROJECT: https://www.facebook.com/pprojectkuad
問い合わせ:pproject.kuad@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
+PROJECT 2016 International Group Exhibition
2016.11.22
【日伊国交樹立150周年記念事業】 ヒトコマ “詩からマンガまで” ディオッティ美術館

【日伊国交樹立150周年記念事業】
Hitokoma Arte per tutti, dalla poesia al Manga Mostra di Marco Nereo Rotelli e Yukio Shinohara
人々のためのヒトコマアート、詩からマンガまで
ステートメント
日本とイタリア国交樹立150周年の今年、両国間で文化的な交流イベントが多数行われていますが、これはこの両国相互の文化的な関心が大変なものであることを両国が改めて確認し合う機会ともなっています。バイオリン工房で有名なクレモナにあるカザルマッジョーレは約14,000人の暮らすとても小さな町です。(かつては画家パルミジャニーノを輩出しています。)展覧会の開催されるこの時期は、街をあげて開催されるセントチャールズ祭(11月)など歴史のあるイベントが多数行われ、全国からたくさんの人がこの地域にやってきます。これは毎年テーマが決まっていて、美術館や図書館、博物館や劇場など文化的施設が有機的に絡み合う人気のお祭りですが、今年はイタリアとの外交関係150周年を称えるために日本がテーマに選ばれました。
我々はこのカザルマッジョーレにあるディオッティ美術館にて、今年3月にコモで開催されたヒトコママンガショーがまだ記憶に新しい篠原ユキオ、榊原太朗の作品を、昨年の初来日がまた記憶に新しい光の巨匠マルコ・ネレオ・ロテッリの詩との融合を試みます。
篠原ユキオが名付けたヒトコマアートというマンガ表現のスタイルのなかで、イタリアの人々はユーモア、皮肉、謎と現実との比較をし、多くの異なる解釈を見つけることができます。普遍的な大衆文化を出発点に、直接的ではなく並行に距離を保ちながら多くの意味を内包させる篠原ユキオのヒトコマアートと、日本の原風景ともいえるモチーフをバックに周知のアイコンをユーモアたっぷりに表現する若き才能・榊原太朗の作品に対して、ロテッリは偉大な音楽家、詩人や知識人との出会いの産物をたくさんの人々に形として直接的に発信していきますが、これら表現方法の違いはほぼ対照的なものと見える部分もありつつ、多くの共通点も感じます。そしてこれらの間に境界をわざわざ設ける必要はありません。感覚の違いを乗り越えて、新鮮な感覚をこの展覧会で提示したいと考えています。
MAGとの連携により遂には美術館にも発展したプロジェクト、今後も日本の現代アーティストの活躍の場をつくり、発展させてまいりたいと思います。まずはこの展示にご注目ください。
GALLERY TOMO
青山 知相
後援:カザルマッジョーレ、在ミラノ日本国総領事館、ルイージ・ルッソロ資料連盟、他
キュレーション:サルバトーレ・マルシリオーネ(MAG)
協力:青山 知相(GALLERY TOMO)
ディオッティ美術館
http://www.museodiotti.it/
日時:2016年10月22日から11月27日
営業時間:
火曜日から金曜日 8:00~13:00
土曜日と祭日は15:30~18:30
オープニング:2016年10月22日17時
場所:ディオッティ美術館/museodiotti
Via Formis, 17 in Casalmaggiore クレモナ県
URL:http://www.museodiotti.it/
連絡先:0375 200416 e-mail info@museodiotti.it (美術館)
+39 3287521463 info@marsiglioneartsgallery.com www.magcomo.it (MAG)
アーティスト:
マルコ・ネレオ・ロテッリ
1955年ヴェネチア生まれ。
1982年大学は建築課程を卒業。現在、ミラノとパリを拠点とする。
ロテッリはこれまでの間芸術と他の知性の分野との間に揺るぎない関係性を築いてきた。≪言葉をイメージへ≫彼は言葉を単純なイメージでは無く、記号的な表現者である。光を用いたインスタレーションで有名な彼だが、あらゆる素材を扱う多彩ぶりが特徴でもある。彼の作品にみられるあらゆる抽象的な解釈の中には、現実の再現性を見ることができる。日本人的に彼を理解しようとするなら、共通の文脈上に瀧口修造を見つけることができるだろう。ロラン・バルトが日本での旅で内面の言語を新しく更新したように、瀧口修造もヨーロッパを旅し、ダリやデュシャンと交流を持ち、“詩人”へと変貌を遂げた。詩人ロテッリの出発点はまさにロラン・バルトにあり、現代を生きる作家としてその人生の旅を続けているのだ。ヴェネチア・ビエンナーレに7度参加。彼の、そして彼の関係した作品はMOMAを含む世界中の重要な美術館に多数収蔵されている。
http://www.marconereorotelli.it/bio.html
篠原 ユキオ
http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/faculty/shinohara-yukio/
榊原 太朗/Taro Sakakibara
http://www.tarosakakibara.com/
2016.11.06
“RED DOTSⅤ” テグアートフェア2016
2016.9.08
“深呼吸” 安 永燦 個展

GALLERY TOMO、MAGギャラリー監修
深呼吸
安 永燦 個展
キュレーション:青山 知相、サルバトーレ・マルシリオーネ
オープニング:9月8日(木) 19:00より
GALLERY TOMO ITALYことMAGギャラリー、ヴィア・ヴィターニ、31、コモにて
会期:2016年9月8日から10月1日迄
※京都のギャラリーは期間中クローズします。
営業時間:火曜日~土曜日
午前10時~13時、15時~19時半迄
ご連絡先:+39 3287521463 info@marsiglioneartsgallery.com www.magcomo.it
後援:ルイージ・ルッソロ資料連盟
展覧会ステートメント
激動の20世紀。グローバリゼーションの時代が高らかに叫ばれてからたくさんの時間が経った。国家、人、それぞれの事実がばらばらになったこの世界で、GALLERY TOMOとMAGによる東洋と西洋を繋ぐプロジェクトで今回焦点を当てるのは、大韓民国のアーティスト、アン・ヨンチャンだ。
アン・ヨンチャンは朝鮮戦争休戦後間もない1959年に韓国は釜山に生まれた。日本の大阪芸術大学に学び、歴史の逡巡を抱える極東の2つの国両方にアイデンティティを得た。1985年に初個展を韓国で行って以降、韓国、日本、アメリカで多数の個展を開催し、そのエネルギッシュな作風は国際的に高い評価を得ている。韓国伝統の韓紙を使った鮮やかな色彩のペインティング、時にはゴムをも使用した支持体を用いるなど誠に融通無碍な作風である。わたしは、作品の支持体とは人々が根を下ろす大地そのもののように感じることがある。西洋におけるカンバス、東洋の韓紙、和紙などそれぞれの大地の上に風土やそこに住まう人々の息遣いも含まれた地域の特色が現れる。
イタリアと韓国は両国ともに半島国家であり、地理的要因から生じる外界からの様々な干渉を受ける運命にあり即ち構成原理が共通する。グローバリゼーションの進展とは、近代まで構築された領域国民国家の在り方を分解されていく過程ともいえる。これは非情な速度で進行しており、そういった現在こそアートというソフトパワーを用いて境界の外の部分、異文化の論理を内在的に理解することが人々の共存のための重要な助けとなる。
私は2年前、ローマのMAXXIでナム・ジュン・パイクの回顧展“THE FUTURE IS NOW!”を観た。彼の制作コンセプトも東洋と西洋の融合がテーマのひとつであったが、異文化と共生するために必要なリテラシーというのは一朝一夕でできるものではもちろんないし、もしかすると共生は言葉自体が欺瞞のようで、不可能なものだとすら思える。しかしながらこの展覧会は、アジア発信の先駆的メディアアートの果たす役割として未来の“定義”を現代に提示していた。我々は当然外交官ではないが、我々の行うアートの果たす役割、文化の交換は各地域文化の歴史的な関係性を理解する上で重要なものだと考えているしわたしたちの展覧会も地域研究の蓄積になるだろう。
アン・ヨンチャンの芸術コンセプトについて大阪芸術大学美術学部教授の坪田政彦はこう言及する。
「アン・ヨンチャンは、自分の呼吸と自分の歩幅で歩くアーティストである。彼は樽の中で、ワインが熟成するように時を待つ。だが決して待つわけではない。血が流れるように脈を打ち、時には、激しく赤・黄・青と鮮やかな色彩に彩られている。火山のマグマのように、豊かな感性と資質が根底に眠り、彼の本質を呼び覚ます。それが彼の仕事を支えている。」
彼のスタイルを感覚的に示す言葉だが、彼は版画家でもなく純粋なペインターでもない。とても自由にふるまう。時代の空気とともに、諧謔性を持って未来に向けて追及していくのだ。これまで描かれてきた作品は木の上に描かれた自画像からシルクスクリーン、犬をモチーフとしたアクリルやオイルなどが代表的なものだ。これらは画材を特定せず無限の宇宙的な拡がりを感じさせる。
しかし、アン・ヨンチャン作品全てに共通する作品の具体的な主題がある。どの作品にも境界線が描かれているのだ。内と外を隔てるこの線は、入口でもあり出口でもある。仏教に衆生(※サンスクリット語でbahujana)という言葉があるがこれは多くの生命が同じ世界に共に生きているという意味だ。絵に込められたこれらの境界線は、自我と他者との関係性を示すものであり、拡張していく世界観と自分を守る領域を様々な動きを見せる異なるドットを描くことによって個性的に表現している。2012年、アメリカはLA アートコアで開催された展覧会はこういったスタンス・作風がアメリカの人々に広範に受け入れられ、快調なセールスを記録した。そしてこの度イタリアデビューとなる本展覧会のために、彼は完全なる新作を準備した。深呼吸をするように新しいページをめくる、アン・ヨンチャンというアーティストの軌跡を可視化する現在進行形のストーリーを皆様のご覧に入れる。
GALLERY TOMO
青山 知相
MAGギャラリー
http://www.marsiglioneartsgallery.com/wordpress/en/young-chan-an-present-breathe-solo-show/

The MAG Gallery and TOMO Gallery of Kyoto
present
Young-chan An, “Respirare”
Exhibition curated by Salvatore Marsiglione and Tomoharu Aoyama
Opening: Thursday September 8th 7.00pm at MAG in Via Vitani, 31 Como.
The exhibition will be on till October 1st 2016
Opening times: fromTuesday to Saturday 10:00am- 1:00pm and 3.00pm- 7.30pm
Info line : +39 3287521463 info@marsiglioneartsgallery.com www.magcomo.it
With the Patronage of the Association Luigi Russolo’s Archives of Como
For the first time in Italy the solo show of the famous Korean artist Young-chan An with a series of 25 absolutely original artworks, especially created for Como’s exhibition.
Statement
Young-chan An, “Respirare”
The 21st century is full of upheaval, and a lot of time has passed since globalization first rang out. In a world where nations and people have become more and more separated, as a project to connect the East and West, GALLERY TOMO and MAG feature the Korean artist, Young-chan An.
Young-chan An was born in Busan in 1959, right after the Korean War cease-fire. Having studied at Osaka University of Arts, he takes his identity from two East Asian countries with indecisive histories. After his first solo exhibition in South Korea in 1985, he has held several solo shows in South Korea, Japan, and the United States, receiving international praise for his energetic style. Indeed, he has a versatile style, with his vividly colored paintings that use traditional kanshi (Korean paper), at times using rubber as a ground. I feel as if these surfaces are like the earth where people lay down their roots. Whether with the Western canvas or East Asian kanshi or washi, among others, artists create topologies on these grounds, and we can see characteristics of each region, including the breath of those people who live there.
Italy and South Korea are both peninsular countries and share a similar fate, having seen interventions from other countries due to their geographical locations. Namely, they share the same fundamental organization. With the development of globalization, we can say the territory of nation-states, constructed until the early 20th century, have been in the process of dismantling. This is continuing at a heartless speed. It is because of this reality that we should use the “soft power” of art to internally understand boundaries and cultural differences, which can be an important factor in helping people to co-exist.
Two years ago, I saw Nam June Paik’s traveling exhibition, “The Future is Now” at MAXXI in Rome. One of his concepts is the fusion of East and West, but there also the idea that the essential literacy needed to harmonize cultural differences cannot be attained in a day; perhaps the word “symbiosis” itself is deceitful and impossible. However, this exhibition, playing a role as cutting-edge media art from east Asia, suggested a “definition” of the future to today. Of course, we are not diplomats, but the role that our art plays and cultural exchange is necessary to understand the historical relationship between regional cultures. No doubt, our exhibition can also add to the accumulation of regional research.
“Young-chan An is an artist who walks by his own breath, at his own pace. He is a wine waiting to mature inside a barrel. But by no means is he just waiting. He is pulsating like flowing blood with intense, brilliant colors — red, yellow, and blue. Like volcanic magma, a rich sensibility and talent lies at his core, evoking his true nature. This is what drives his work.”
This may be an intuitive way of describing his work, but he is neither a printmaker nor pure painter. He is extremely free. Following the spirit of his age, he investigates the future with a sense of jest. Of his works up to now, some of the most representative are his painting of himself painting a self-portrait on top of a tree, his silkscreens, and his acrylic and oil paintings of dogs. Without being limited to a certain material, his oeuvre expands infinitely like space.
There is one concrete motif, however, that runs through all of Young-chan An’s work. In each of his works, boundary lines are painted. These lines that demarcate inner and outer can act as an entrance, but also an exit. In Buddhism, there is the idea of shujo (bahujana in Sanscrit), which means that many living things are co-existing in the same world. The boundary lines in his work represent the relationship between himself and others, and, amongst an expanding world, different dots make shapes and regions with various movements that protect him are uniquely expressed. In 2012, at an exhibition held at Art Core, Los Angeles, this stance and style was widely accepted by Americans, and the show saw excellent sales. For this exhibition, as his debut show in Italy, he has prepared completely new works. A new page has been turned, as if taking a deep breath. Here, we show the visualization of his traces, the present continuous story of Young-chan An, the artist.
GALLERY TOMO
Tomoharu Aoyama
MAG
http://www.marsiglioneartsgallery.com/wordpress/en/young-chan-an-present-breathe-solo-show/
2016.3.10
国際ヒトコマアート展覧会 京都精華大学のカートゥーンアーティストたち

監修: 青山 知相、サルヴァトーレ・マルシリオーネ
オープニング: MAGギャラリー 2016年3月10日(金)19:00
期間: 2016年3月10日~4月2日
問い合わせ:
コモ : +39 3287521463 info@marsiglioneartsgallery.com
京都: +81 75 5854160 info@gallery-tomo.com
会場: MAGギャラリー (コモ) : ヴィア・ヴィターニ 31、コモ、イタリア
主催: GALLERY TOMO、MAG
協力: 京都精華大学カートゥーンコース
後援: 京都精華大学、ルイージ・ルッソロ資料連盟、KBS京都、京都市、在ミラノ日本国総領事館
出展アーティスト:
TARO SAKAKIBARA 榊原太朗
TAKATOSHI OKAYAMA 岡山 隆俊
KANA HASHIMOTO 橋本 佳奈
TSUYOSHI OGAWA 小川 剛
YUKIO SHINOHARA 篠原 ユキオ
プロフィール
●榊原 太朗 1983年生まれ
京都精華大マンガ学部助手。 マンガ的表現をベースに、日本の地方のノスタルジックな街並みをモチーフとした作品を制作している。
在学中より国内のコンペ受賞。東京、京都などで個展、グループ展。 アートイベント“オカベトリエンナーレ”を 2006年より企画、開催。 個展や国内外のアートフェアを中心に作品を発表
●岡山 隆俊 1987年生まれ
2011年 京都精華大学マンガ学部卒業 大学在学中よりカリカチュア作品に取り組みプロ作家として活躍。
2014年 TV番組用イラスト制作会社(株)データクリエイション設立(DataCreation Co.Ltd.)
カリカチュア作家としても国内のコンペで多数受賞。
●橋本 佳奈 1986年生まれ
2010年京都精華大学マンガ学部卒業卒業後、同大学でアシスタント期間を経て作家生活に入る。 国内での個展やアートイベントでイラストレーターとして作品を発表する。
●小川 剛 1981生まれ
京都精華大学大学院芸術研究科 博士前期課程修了 京都国際マンガミュージアムの研究スタッフとして多くの展覧会企画に参加、カートゥニストとしても個展、企画展等で作品を発表
。
現在 崇城大学芸術学部デザイン学科マンガ表現コース助教
京都精華大学国際マンガ研究センター共同研究員
●篠原ユキオ 1948年生まれ
京都教育大学美術学科卒業 大学在学中よりカートゥニストとして朝日・読売・産経・日経などの大手新聞社を中心にカ ートゥーン、イラストレーション、エッセーを連載する。 国内外の多くのカートゥーンコンペで受賞。最近は『HITOKOMART』と名付けたユーモアアート作品を中心に国内外で個展。
現在 京都精華大学マンガ学部教授
公益社団法人 日本漫画家協会参与
FECO JAPAN 会長
挨拶にかえて
2013年から始まったMAGとGALLERY TOMOのパートナーシップはこの2年間、飛躍的に関係性を強めてきた。日本におけるイタリア現代美術の発信事業の成功はその代表的な好例だ。サルヴァトーレ・マルシリオーネ氏の協力を得て、初めてイタリアの地で我々が紹介するのは日本の文化を代表する『マンガ』だ。本展は、GALLERY TOMOからMAGへ渡る記念すべき初めての展覧会となった。
宗教、文化を背景に歴史的な背景が全く異なる両国だが、関係性は非常に深く日本におけるイタリア文化に対する興味は非常に高い。両国は今年、国交樹立150周年を迎えた。昨年から今年にかけて日本ではレオナルド・ダ・ヴィンチや、ジョルジョ・モランディの17年ぶりの本格的な個展、現在は日本史上最大のサンドロ・ボッティチェリの展覧会が東京で開催されている。
『HITOKOMA ART』とは、今回の展覧会を構成するアーティストで、京都精華大学のマンガ学部カートゥーンコースの教授であり、マンガ家としても著名な篠原ユキオが展開する『ヒトコマ漫画』と『ART』をくっつけた造語だ。今回は篠原ユキオのHITOKOMA ARTの精神を継いだ中から選ばれた小さなシリーズと、『SEIKA』を代表し、GALLERY TOMOとも縁のあるアーティストである榊原太朗、小川剛、岡山隆俊、そして主に国内のアートイベントで活躍する橋本佳奈と合計5名が選抜されここに作品を展示する。
今回のイベントに大きな尽力賜った京都精華大学は日本で初めてのマンガ学部を設置した大学として知られている。また京都市と共同運営するかたちで「京都国際マンガミュージアム」を開設・運営するなど、文化・表現メディアとしてのマンガの研究・収集・保管・展示に力を入れている。イタリアではミラノ工科大学が参加しているCumulusにも日本の大学の中で初めて加盟した。「自由自治」を教育理念とし、2000年にはダライ・ラマ14世が招聘され「宗教と芸術」というテーマで講演を開催するなど、表現のあり方について日本でも随一検証を重ねている学府でもある。
展示をするにあたって日本に関係する欧州の漫画家として19世紀のジョルジュ・ビゴーの名前は挙げておきたい。ジャポニスムに興味を抱いたビゴーは若くして日本を訪れ、江戸時代から明治期へと王政復古を遂げた戦前の日本の当時の世相を本の挿絵や欧州の風刺漫画を伝えて残した。これらは少なからず日本のマンガ文化の形成に影響を及ぼした。その後のマンガ、アニメなど世界で評価される日本のサブカルチャーの船出は東洋だけでなく西洋のDNAも大きく寄与している。
そして新たな世紀の今、東洋から来た私たちも、イタリア、欧州の皆様も、“風刺の精神”を考えたとき、昨年起きた痛ましい事件「シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)襲撃事件」を思い出すだろう。この事件は、「表現の自由」がイスラム過激派に脅かされたとして事件は大きな波紋を呼んだ。しかし表現の自由には風刺の対象とされる人々の信仰の自由が侵害されていることも考慮しなければならない。表現の自由の不適当な行使は、人々を繋ぐ縦と横の心の軸を歪め、あまりにも安易に他者の宗教、かかわる人々までを否定することになる危険性を孕んでいる。
日本には八百万の神という神道の考えがあり、森羅万象のものに魂が宿ると考えられている。これは言い換えると「和」という日本人特有の考えかたで、他者を尊ぶマクロな視点の現れでもある。グローバルな配置が急速に変化する今、真のグローバリズムとは物事の捉え方の単純な二極化では無く、未知の文化に敬意を払い理解に努める態度が必要と考える。それは左右にどちらかに偏らず、中道の視点のことだ。日本のカートゥーンマンガ文化にはユーモアや謎かけのようなもの、クリティックな要素も伴い、鑑賞者との対話が活発となり見る側との融点を見出すのが重要なテーマがある。これらを読み解く楽しみもひとつの方法論だろう。
GALLERY TOMO 青山 知相
※京都ではなく、ギャラリー知イタリア支店であるMAGギャラリーでの開催です。
2016.2.09
町田 藻映子 個展 -何時か何処か今の此処-

町田 藻映子 個展 -何時か何処か今の此処-
2016年2月9日(火)~2月21日(日)
12:00→19:00(最終日17時迄、月曜休)
※2月20日(土) パフォーマンスレセプション
OPEN 17:40 START 18:00
展示会場にて、京都の若手舞踏家佐藤野乃子とのダンスパフォーマンスを行います。
なお、この日の通常展示は17:00までとなります。
町田 藻映子
2015年京都市立芸術大学大学院で修士課程(日本画)修了。絵画制作の主題に身体を通してアプローチするため、コンテンポラリーダンスと舞踏を学ぶ。2014年夏ショートレジデンスFeldstarke International(エッセン・マルセイユ・京都)に参加、2014年度京都市立芸術大学修了作品展で奨励賞受賞、2015年9月『未知の標本』展(@KCUAギャラリー、京都)に出品。
http://lagalaksiafervojo47.wix.com/moeko-machilde
2015.12.08
鳥彦 “見放された街”

鳥彦 個展 ”Forsaken Cities -見放された街-“
「罪には罰を」の声が響き渡って、あらゆる街には罰が溢れた
しかし罰をくだしたところで、罪が消えるはずも無かったのだ
みな気付くのが遅すぎた
罪の上に、罰という罪を重ねて
渦潮の様に濁っていく街、旋風の様に荒んでいく街
手遅れだと知っていて、私は逃げ出した
2015年12月8日〜20日
12:00~19:00 ※月曜休
鳥彦“Forsaken Cities”
イタリア作家招待企画が続くGALLERY TOMOの下半期、真冬を迎えるギャラリーでの展覧会を彩るのは鳥彦だ。
弊画廊では過去に3度、彼の展示を開催している。4度目のテーマは“Forsaken Cities”。忘れ去られた、打ち捨てられたなどの意味のあるこの言葉が今回のキーワードとなる。
2010年から作家活動を本格化。その後いくつかのグループ展、個展をこなしつつ京都を中心に活動中。彼が用いる技法は、マニエール・ノワールとも称されるメゾチント技法。西洋においては、非常に手間のかかる技法として一度は廃れてしまった技法である。この技法が現代で“再発見”されたのは、実は日本人の手によるものだ。
浜口陽三、岩谷徹に代表される黒が特徴的なメゾチント、それゆえ基本的に華やかな画面とはならない。大河のように骨太に続いている日本の美術の文脈の中では、彼の描くタッチは少々異彩を放つ。
鳥人が漆黒の闇の中をさ迷い、時に立ち止まり、まどろむ。その光景は、さながらルドンの版画作品のような寂寥感と夢想性に近い独自の世界観を持っている。フランスで活躍した長谷川潔の作品にもルドンとの共通性を見出すことができるが、彼と違うのはもっと個人的な、内なる心の衝動に耳を傾け、現実と夢想の狭間で救いを求めるかのような思いが画面上で正直にさらされている部分だ。この黒の世界への憧憬は時にユーモラスであり、その前に立つ鑑賞者自身も審判を受け、無意識のうちに領野を刺激され引き込まれた上に自己について考えるきっかけを得る。
本展においては新しいタロットシリーズが披露される。2013年の個展“OLD AGE”で披露されたシリーズの新作となる。人であって人でない鳥人が、光も届かず、時間の流れからも見放されたような街を生きる物語。
GALLERY TOMO CONTEMPORARY
青山知相
PV
https://www.youtube.com/watch?v=nprGyTrIy1I&feature=youtu.be
鳥彦
鳥人をモチーフとした銅版画(メゾチント技法)を制作
京都を中心に活動中、ギャラリー知では4回目の個展
http://magatu.karakasa.com
TORI HIKO Solo exhibition “Forsaken Cities -見放された街-“
Dicember 8-20, 2015
12:00~19:00 ※Monday closed
https://www.youtube.com/watch?v=nprGyTrIy1I&feature=youtu.be
TORI HIKO
He has been creating copperplate engraving (the mezzotint technique) of which the motif of the Birdman.
And in action in around the Kyoto, this solo exhibition of the 4 times in the GALLERY TOMO.
http://magatu.karakasa.com
2015.12.06
THE MIKI & VITTORIA EXPERIENCE

THE MIKI & VITTORIA EXPERIENCE
場所:ギャラリー知/GALLERY TOMO CONTEMPORARY
〒604-0995 京都府京都市中京区下御霊前町633 Tel 075-585-4160 (代表)
日時:2015年12月6日(日) 午後3時~ 午後8時
※当初5日としておりましたが、6日へ変更となりました。恐れ入りますがどうぞよろしくお願い申し上げます。
出演アーティスト:横山未来、ヴィットリア・コロンナ
衣装スタイリング:鷲尾華子 (HANA DESIGN ROOM)
イベントコーディネート:杉山有希子
後援:イタリア文化会館-大阪
概要
人間とは、キャンバス上にある小さな点、時の中の一瞬、呼吸、記憶の断片、痕跡のひとつひとつによって存在しているにすぎません。
本イベントは横山未来(日本)とヴィットリア・コロンナ(イタリア&アイルランド)の女性アーティストがお互いの経験を探求しあうことで、東洋と西洋の実験的なパフォーマンスアートピースのコラボレーションとなり、お互いの生き写しのセルフポートレートとなります。
このパフォーマンスでは、二人のアーティストが双方の体にインク、ペイント、糸やポンポン、着物やボイスを使用し表現していきます。(写真:二人の女性がまったく異なるアートをお互いにデザインしています。)
二人は互いの身体に混ざり合うことで生きた展示となり、人間の内面の暴露がなされるのです。それが「Miki&Vittoria エクスペリエンス」です。
プロフィール
ヴィットリア・コロンナ – Vittoria Colonna
映画製作者であり、パフォーマンスアーティストであり、「真実の探求者」でもあるヴィットリアはアイルランドとイタリアで生まれ育ちました。イタリアではローマのアッカデミア・ディ・ベッレ・アルティで美術や絵画を学び、トスカーナ州でオペラ歌手としての訓練をうけ、その後もパフォーマンスアーティストであり続けています。ヴィットリアが、作家・製作・監督を手がけるビジュアルストーリーは、世界からも高い評価を受けています。
長編ドキュメンタリーである「IDENTITIES」の中で、彼女のパフォーマンスアートピースは、ワールドワイド・イタリア・パビリオンと2011年度・第54回ヴェネツィア・ビエンナーレにおいて、イタリア文部大臣賞に選ばれています。彼女の最新映画 「Sandboy」は、短編実写映画祭にノミネートされました。複雑な倫理問題を探求するためにヴィットリアは、映画やドキュメンタリービデオ、アートを使いその存在の意味を暴露し、正直さとダークユーモアで抵抗し、その活動は高く評価され続けています。
www.facebook.com/Paintedfilms
www.colonnavittoria.com
横山未来 – Miki Yokoyama
福島県出身、ロサンゼルス在住の日本人アーティストです。彼女は独学で絵を描き始めました。キャンバスや大理石、時には人の顔など対象を選ぶことなく、自らの手がおもむくままにペンや筆を自由に描き進めていくその過程は、誰かに教えられたり学んだりした絵ではない、一種のアウトサイダー的な表現であると言えるでしょう。社会的なコンセプトや哲学から解放された自由な世界でありたいと願う彼女の作品は、複雑に織り成される線と無数の生物的モチーフ達が細胞の様に混ざり合い、カオスと美が共存する神秘的な精神世界の表出なのです。
また彼女は僅か一年半という少ない活動期間にもかかわらず、これまでにロサンゼルスにて多くの展示会に参加、壁画の作成などもしており各方面から好評を得ています。今年の7月にはショーン・バレット氏によってBOTART国際コレクションにも選出されました。来年の1月はロサンゼルス最大級のアートフェア LA Art Show 2016にも参加予定です。
www.facebook.com/mikiyokoyamaart
http://www.mikiyokoyama.com/
633, Shimogoryomae-cho, Teramachi Tounan -Kado, Marutamachi-dori, Nakagyo Ku, Kyoto 6040995 Japan
Humans existence is only but a dot on the canvas, a moment in time, a breath, a memory, a mark.
Delving into the meaning of their existence, two artists Miki Yokoyama (Japan) and Vittoria Colonna (Italy & Ireland) will collaborate in an experimental performance art piece where both women will become each others living self portraits.
These two women will mould into each other, becoming a living and working installation, revealing the inside to the outside. The performance will consist of the artists painting each other in real time, using ink, paint, wool, yarn, elaborate costumes, voice and pom poms.
2015.11.20
マックス・パペスキ “ヒロシマより愛を込めて”

“TRE MOSTRE TRA ORIENTE E OCCIDENTE”
東洋と西洋の間の3つの展覧会 第3弾
マックス・パペスキ “ヒロシマから愛を込めて”
主催: MAG ギャラリー、GALLERY TOMO、イタリア文化会館-大阪
監修: サルヴァトーレ・マルシリオーネ、青山 知相、ステファノ・フォッサーティ
オープニング: 京都 GALLERY TOMO CONTEMPORARY
11月20日(金) 19:00~21:00
604-0995 京都市中京区下御霊前町 633 青山ビル 1F
期間: 2015年11月20日~12月3日
お問い合わせ:
コモ: +393287521463 info@marsiglioneartsgallery.com
京都: +81755854160 info@gallery-tomo.com
www.magcomo.it
www.gallery-tomo.com/
www.iicosaka.esteri.it
後援・協力: イタリア文化会館-大阪
後援: 在大阪イタリア総領事館、京都市、伊日財団、ルイージ・ルッソロ資料連盟
時間:
火-日曜日 12:00~19:00(京都) 日曜日17:00迄、月曜休
※イタリア文化会館-大阪では11月18日より“スペクタクルの社会”を開催します。こちらのオープニングは17:00よりスタート。
=================================================
このたび、新たな国際的イベント「マックス・パペスキ・ショー(Max Papeschi’s Show)」を開催することになりました。このイベントは日本のアートファンのために特別に企画されたものであり、この開催のご報告ができることは、MAG(マルシリオーネ・アート・ギャラリー)にとってだけでなく、GALLERY TOMO CONTENPORARY (以下 GALLERY TOMO と記載、京都)とイタリア文化会館-大阪にとってもたいへん喜ばしいことです。
私たちのパートナーである GALLERY TOMO(京都)で昨年開かれたマックス・パペスキの展覧会「これでおしまい!(That’s all Folks)」は大成功を収め、日本の皆さまから信じられないほどのご好評をいただきました。このことに勇気づけられ、私たちは、パペスキの世界をもっと広く皆さまに知っていただくため、京都と大阪で新たな展覧会を開くことを決定した次第です。
マックス・パペスキはいまや確固たる名声を誇る国際的アーティストであり、その作品の スタイルは挑発的かつ風刺的、そして社会に関わる深いメッセージ性をはらんでいます。パペスキは、第二次世界大戦から今日に至るまでの人間の同時代的な歴史について深く考え る機会を私たちに提供してくれます。
20 世紀、多国籍企業や最高権力者たちのイメージは、それらの実際の内容のレベルに到達 し、ときにそれを凌駕しました。したがって、今日的な大きな価値は、他者が私たちについて持つイメージにほかならないのです! まるでロビン・フッドの再来であるかのように、パペスキは権力者や多国籍企業、強大な権威のイメージを網で盗みとり、そのイメージの意味を変容させます。イメージを集め、切り、縫い合わせ、それまでとは異なる外観を私たちの前に提示するのです。その外観は、登場人物たちの真の本質について深く考察する機会を私たちに与えてくれます。パペスキが判決を下すことはありません。彼はそれを望みません。彼は裁判官ではなく、あくまでもアーティストだからです。彼の任務は、様々なかたちで歴史について熟考し、その思考の深遠の中で事実を掘り起こす可能性を、個々の作品の中で提供することなのです。
11月20日(金)19:00から京都のGALLERY TOMOにて展覧会「ヒロシマから愛をこめて (From Hiroshima With Love)」のオープニング・パーティを開催致します。この展覧会では、同名のシリーズ(2010 年にイタリアで発表。日本では未発表)の中からディレクターの青山知相が厳選した作品が展示されます。このシリーズは、すべてモノクロで同サイズの作品で構成されています。これらの作品でパペスキは、オリジナルの歴史写真に写る身体に厚紙の顔を添付し、戦争や破壊といったテーマを取り上げ、その欺瞞的で悪漢的な側面を私たちに示してくれます。こうしたデリケートなテーマを、辛辣なビジョンをもって、ときに風刺的に、しかも平凡ではないやり方で扱うこと、これは決して無礼であることを意図するものではありません。こうしたテーマについて私たちに注意を促し、深く考えさせるための一つの手段なのです。
MAG(GALLERY TOMO ITALY マネージャー)
サルヴァトーレ・マルシリオーネ
アーティストHP:
http://www.maxpapeschi.com/
2015.10.22
アントーニオ・ペドレッティ “無限の風景”

“TRE MOSTRE TRA ORIENTE E OCCIDENTE”
東洋と西洋の間の3つの展覧会 第2弾
アントーニオ・ペドレッティ “無限の風景”
(ペドレッティの歩みにおける風景)
主催: MAG ギャラリー、GALLERY TOMO、イタリア文化会館-大阪
監修: サルヴァトーレ・マルシリオーネ、青山 知相、ステファノ・フォッサーティ
オープニング
コモ:10月16日(金)18:00
京都:10月22日(木)17:00
大阪:10月24日(土)17:00
期間: 2015年10月16日~11月8日
問い合わせ
コモ : +39 3287521463 info@marsiglioneartsgallery.com
京都: +81 75 5854160 info@gallery-tomo.com
大阪:+81 6 62278556 stefano.fossati@esteri.it
会場
MAG ギャラリー (コモ) : ヴィア・ヴィターニ 31、コモ、イタリア
GALLERY TOMO: 604-0995 京都市中京区下御霊前町633 青山ビル1F
イタリア文化会館-大阪: 530-0005 大阪市北区中之島2-3-18 中之島フェスティバルタワー17F
www.magcomo.it
www.gallery-tomo.com/
www.iicosaka.esteri.it
後援・協力: イタリア文化会館―大阪
後援: 在大阪イタリア総領事館.、京都市、伊日財団、イタリアソムリエ協会、ルイージ・ルッソロ資料連盟
時間: 火-土曜日 10:00~19:30(コモ)
火-日曜日 12:00~19:00(京都)日曜日17:00迄
月-土曜日 10:00~18:00(大阪)土曜日17:00迄
ご挨拶
コモと京都・大阪をつなぐプロジェクト第2弾でわたしたちがフィーチャーするのは、イタリア・ロンバルディアの生粋の画家にして現代の巨匠、アントーニオ・ペドレッティだ。
昨冬、私はこのアーティストに会うため、ヴァレーゼにある彼のアトリエを訪ねた。モノクロームで統一された端正で厳かな空間。室内に充満する絵の具の香り、自分も含めた生ある動植物と感覚を共有し、リンクしているような不思議な空気。異邦人である私を受け入れる随分とあっさりした懐の深さといえばよいか。そもそも、我々は輪のように繋がっていたのだと思える作品を前にした空気。
彼の作品をみると我々東洋と、彼の地西洋の間を隔てる色彩というものがあるとするなら、日本で展示することによってその色が真に美しいグラデーションを奏でるような気がした。MAGギャラリーのサルヴァトーレが考えるように日本とイタリアの絵画の伝統の橋渡しにふさわしい。
古より、日本人は四季がみせる豊かな様相を愛でてきた。絵画においても自然と対峙する自己の実存を確認してきた。画面の上で眼を通した四季、移り変わる自然が表現されるが、それこそはペドレッティの作品の特徴でもある。ペドレッティの作品でも身のまわりの変化の変遷に常に光が当てられてきた。森羅万象、自然の再生の概念、東洋的思想における生命の輪廻。東洋と西洋の画家の精神の邂逅が垣間見ることができるのではないか。彼の描く画面の中には、誠に静かに、萌え出たばかりの若木の眩い生命力がきらめき、沼に没した老木の腐敗、礎の気配で満ちている。 今回、3つの会場で展示される作品のすべてはこうした哲学的概念を基本としている。ペドレッティの風景と日本の伝統風景の関係性を余すことなく楽しんで欲しい。
GALLERY TOMO 代表 青山 知相
2015.10.01
マルコ・ネレオ・ロテッリ “私の言葉の中の鏡”

“TRE MOSTRE TRA ORIENTE E OCCIDENTE”
東洋と西洋の間の3つの展覧会 第1弾
マルコ・ネレオ・ロテッリ “私の言葉の中の鏡”
全体会期:10月1日~18日
GALLERY TOMO CONTEMPORARY(以下、GALLERY TOMOと記載)
12:00~19:00 (最終日17:00迄、月曜休)
イタリア文化会館 大阪 10:00~18:00 ( 土曜日 17:00 迄、日曜休)
関連イベント
10月1日( 木)
① 14:00 ~ 16:45
プレ・イベント
響き合う日伊詩人:ポエトリーリーディング in Kyoto 2015
主催:“JUNPA” 日本国際詩人協会
会場:新島会館本館 2F 礼拝室
日本国際詩人協会URL. http://www.ama-hashi.com/
参加費:¥2,000
② 17:00 ~ 19:00
オープニングパーティー( 京都)
会場:GALLERY TOMO 入場無料
10月2日( 金)
17:00~19:00
オープニングパーティー( 大阪)
会場:イタリア文化会館 大阪 入場無料
主催
GALLERY TOMO 、MAG、イタリア文化会館 大阪
MAG: http://www.marsiglioneartsgallery.com/
イタリア文化会館 大阪: http://www.iicosaka.esteri.it/IIC_Osaka/
協力
日本国際詩人協会
http://www.ama-hashi.com/
後援
京都市、在大阪イタリア総領事館、伊日財団、イタリア ソムリエ協会、ルイジ・ルッソロ資料連盟
マルコ・ネレオ・ロテッリ
1955年ヴェネチア生まれ。
1982年建築課程を卒業後、現在、ミラノとパリを拠点とする。
ロテッリはこれまでの間芸術と他の知性の分野との間に揺るぎない関係性を築いてきた。ヴェネチア・ビエンナーレに7度参加。彼個人及び彼の関与したグループの作品は世界中の重要な美術館に多数収蔵されている。美術評論家だけでなく、詩人、作家、哲学者やインターナショナルな文化人が彼について述べ、コレクションを増やしている。
http://www.marconereorotelli.it/bio.html
ご挨拶
2013年から3年間、GALLERY TOMO(ギャラリー知)は、イタリアのコモに位置する近現代美術ギャラリー、MAGと提携し、国境を越え、現代美術資産の相互交流を進めて参りました。この度、その交流をさらに発展させ、イタリア文化会館-大阪との共同開催という新しい形でアートプロジェクトを企画することとなりました。日本では10月初めから11月の終わりにかけて展開され、この間イタリアから3名のアーティストがシリーズで日本を訪れます。第1弾となるのは、〈言葉〉を形象化する現代の巨匠、マルコ・ ネレオ・ロテッリの展示。彼の作品が展示されるのは日本初です。また、イタリア・コモのMAG ギャラリーにおいてもロテッリ展を9月19日から先行して展示開始しており、続く形で京都の GALLERY TOMOで10月1日に、最後に イタリア文化会館-大阪で10月2日にスタートし、10月18日に3カ所同時の終幕を迎えます。3 つの異なる街で開催される今回の展覧会は、ロテッリが本プロジェクトのために特別に制作した〈光の鏡〉を通じ、文化と言葉をめぐって2つの大陸を一つに結びつけます。皆様は東洋と西洋の間につながれた一つの輪を目にすることとなるでしょう。ロテッリの展示から始まり、11月29日まで続く約2ヶ月の旅の行方が、どのような物語となるのか、現代を生きるアーティストの魂とともに感じていただければ幸いです。
GALLERY TOMO ディレクター
青山 知相
コンセプト
マルコ・ネレオ・ロテッリが今回のプロジェクトで強く望んだのは、〈言葉〉が彼に示唆しつづけてきたイメージに注目し、そこに大きな表現力を与えること、しかし同時にそのイメージを象形や主題としては決して扱わないことであった。そのイメージから透けて見えるあらゆるポエジーは愛である。すべての酸のヴェールは絵であり、面から引き出された素材である。それはあたかも、いにしえのカンヴァスにおける現代のレンブラントといった様相を呈している。
伝統的な日本の扇子の美とかたちに強い刺激を受けたロテッリは、無地の紙と着色された記号(これはより多くの作品で反復され、全展覧会で姿を見せるもの)による14 点の作品と、鮮やかなカラーのフェルトを用いた14 点の作品を創作している。そこでは逆にデザインがシンボリックにして直接的であり、その彩色された線のなかへと深く没入する。
ロテッリの芸術上の探求にとって重要な契機となったのが、エクリチュールの概念に対するロラン・バルトのアプローチであることは間違いない。現代の記号学者であるバルトは、自らが「虚空の記号の倫理学」と定義するものに関する真の教えを、自身の日本での体験から得たと考えていた。事実、バルトは1969 年のインタビューで次のように明言する。「日本での旅は、わたしをとりまく知的環境のあり様をがらりと変えてしまった。(中略)それは本質的な意味で、まったく新しい記号の体験をわたしにもたらしてくれたのである」。
これは実際、コミュニケーションが日常的な現実のなかで再発見される場で生まれる思想であり、そのとき、多様な指示対象を背負いすぎた〈シンボル〉“シニフィアン”はたった一つの言葉によって、つまりシニフィエの単一性によって、自己の認識を失う。
ロテッリの出発点となったのはまぎれもなく、いまだに知られていないシニフィアンの秩序をめぐる論理的な考察である。
小さな鏡―わたしはこれをバックミラーと考えたい―の中で孤立した記号を用い、作家はシニフィアンとシニフィエのあいだの理想郷的なコミュニケーション空間をわたしの眼の
前に提示する。記号をとりまく虚空は、映し出された現実を再現していると言いかえることもできるだろう。
さらに別の言葉を用いるなら、これらの鏡は接点にほかならない。そこでは〈シンボル〉と〈言葉〉、〈記号〉と〈言語〉とが共生し、共鳴し、無二の現実をかたちづくるのである。
MAG ギャラリー(GALLERY TOMO ITALY) ディレクター
サルヴァトーレ・マルシリオーネ
Marco Nereo Rotelli, “MIRRORS IN MY LANGUAGES”
Dates of the events
Start of Kyoto : October 1th, (17PM Opening Party @GALLERY TOMO)
Start of Osaka : October 2nd, (17PM Opening Party @Istituto Italiano di Cultura Osaka)
Both of Close: October 18th
Presented by
GALLERY TOMO CONTEMPORARY
MAG GALLERY
Istituto Italiano di Cultura Osaka
Mag Gallery, Tomo Gallery and Institute of Italian Culture of Osaka
present
Mirrors in my languages
Master Marco Nereo’s International project based in Italy and Japan
curated by Salvatore Marsiglione, Stefano Fossati and Tomoharu Aoyama
Openings:
Como on Saturday September 19th at 6.00pm
Kyoto on Thursday October 1st at 5:00pm
Osaka on Friday October 2nd at 5:00pm
on exhibit from September 19th to October 18th 2015
info Como : +39 3287521463 info@marsiglioneartsgallery.com
info Kyoto : +81 075 5854160 info@gallery-tomo.com
info Osaka :+81 06 62278556 stefano.fossati@esteri.it
Locations:
MAG Como : Via Vitani, 31 Como Italia
Gallery Tomo : 1F Aoyama BLD 633 Shimogoryomaecho Nakagyo-ku Kyoto 6040995 Japan
Institute of Italian Culture : Nakanoshima 2-3-18 mira-ku Festival Tower 17F Osaka 5300005 Japan
www.magcomo.it
www.gallery-tomo.com
www.iicosaka.esteri.it
With the Patronage and support of the Italian Culture Institute of Osaka.
With the Patronage of Consulate General of Italy in Osaka.
With the Patronage of Kyoto City.
With the Patronage of Foundation Italia Giappone
With the Patronage of Luigi Russolo Association
With the Collaboration of JUNPA – Japan Universal Poets Association
Opening times: Como from Tuesdays to Saturdays 10:00am – 7:30pm
For the first time in the story of the three entities, we are producing an artistic project which is a journey, a sequence of openings, lighting spots where the “word” is a joining link between East and West.
A journey that begins in Como at MAG Gallery on September 19th with the first opening, to then go to Tomo Gallery in Kyoto on October 1st and finally to Osaka at the Italian Culture Institute on October 2nd. It will last till October 18th with the conclusion of all the three exhibitions.
An art show located in three different towns that connects two continents about culture and word through light’s mirrors that the Master Marco Nereo Rotelli especially created for this occasion.
A series of small steel foils which, like ideal windows, potholes or doors, have bright imaginary’s depth and words’ power between being and perceiving, between Italy and Japan. We are in front of an alteration of the mirror’s vision, as the modification of the mirror generates the alteration of the shape. There is an axiom, otherness is here identity.
In this project the Master Marco Nereo Rotelli deeply wanted to pay serious attention to the image that the word evoked him, applying a highly expressive energy but without making of it the main subject or representation. All poetry which emerges is love, each acid’s glazing is painting, cut off from the surface matter like a contemporary Rembrandt on ancient canvas.
Inspired by traditional Japanese fans’ aesthetics and shapes, Rotelli has created 14 artworks on plain paper with colored signs which repeat themselves in more works and spread in the whole exhibition and 14 artworks on bright colored felt, where, on the other hand, the design is symbolic, immediate, deep in its monochromatic line.
A very important moment for his artistic research was surely given by his approach to Barthes’ writing concept. Roland Barthes, theorist of the contemporary Semiology, considered to have got from his Japanese experience a proper education regarding what he defined “ empty sign’s ethics”.
In effect, Barthes during a 1969 interview, confirmed that “the travels to Japan remarkably changed the intellectual setting where I live, […] they essentially offered me a very new signs’ experience”.
Thought that effectively borns, where in every day reality you recover a communication where the Symbol, the signifier, overloaded of numerous references, loses its own one to a single word, to its meaning’s uniqueness.
Rotelli surely began from a consequent reflection about meanings’ unknown order. Through his isolated signs in small mirrors, that I should dare to consider like rear-view mirrors, the artist expresses, to my eyes, the utopia of a communicative space between signifier and meaning, this means that the empty space which surrounds the sign represents the mirrored reality.
In other words, these mirrors are connection points, a place where symbol and word, sign and language, coexist and represent an only reality.
GALLERY TOMO ITALY (MAG)Director
Salvatore Marsiglione
2015.7.11
吉田 重信 [2011312313]
2015.6.01
ART BUSAN 2015

2015年6月5日(金)~8日(月)
Booth No. I 19
出展作家
安 永燦 AN Young-Chan
石原 孟 ISHIHARA Tsutomu
杉山 有希子 SUGIYAMA Yukiko
アルマンド・フェットリーニ
マックス・パペスキ
http://artshowbusan.com/2015_register/
June 5(Fri)~8(Mon)
http://artshowbusan.com/2015_register/
ART BUSAN 2015
5th-8th, June
4th, June : PRESS/ VIP Preview
http://artbusankorea.com/?lang=en
GALLERY TOMO : Booth No.I 17
———————
[Exhibiting Artist]
AN Young-chan 安 永燦
ISHIHARA Tsutomu 石原 孟
SUGIYAMA Yukiko 杉山 有希子
Armand Fettolini アルマンド フェットリーニ
Max Papeschi マックス パペスキ
2015.4.28
PARASOL
https://vimeo.com/102581405


YODOYA
http://www.yodoyakyoto.com/parasol.html
YODOYA & GALLERY TOMO are please to present PARASOL a solo exhibition of works by Yoji Kondo at this Golden week. “PARASOL” is a title of Kondo’s first short movie and is a love story for all who had lost the face. Among all the matter, according to cosmology although it accounts for 5 % of whole universe, we human has been finding many meanings and mysteries in the face. Like “Mona Lisa” by Leonardo da Vinci, Acephale by Georges Bataille, the face by Emmanuel Levinas and No-Face by Hayao Miyazaki, various efforts about the lack or the other in the face had already been conducted. It is gradually hard to have sincere emotion and express that directly because of the developed surveillance system, the chain of loneliness by too much individualism, the lack or saturation of the meaning itself and so on. In our living world such like that, perhaps you also have a face that you never show anybody or nobody knows. A man and a woman in this short movie is also losing their emotions. One day, however, Mr. PARASOL emerges in front of them and then the circumstances facing them changes completely. A parallel story with which a parasol connects. Hope you like it.
このたびYODOYAとギャラリー知は共同でこのゴールデンウェーク、ヨージ・コンドーの個展『パラソル』を開催いたします。今回上映する『パラソル』は、ヨージ・コンドーの初短編映画であり、顔を失ったすべての人へ贈るラブストーリーです。全宇宙の5%を占めると言われるマターの中で、これまで人は、もっともよく見ているもののひとつであろう顔という部分に多くの意味と謎を見出してきました。モナリザ(レオナルド・ダ・ビンチ)、無頭人(バタイユ)、顔(レヴィナス)、カオナシ(宮崎駿)など、顔に関する喪失や他者といったテーマはすでに、多くの取り組みが行われています。監視システムの発達、行き過ぎた個人主義による孤独の連鎖、あるいは意味の飽和や欠如などにより、私たちが生きる現代社会は、素直な気持ちを抱くことや、それを表に出すことがますます難しくなっています。そのような生活世界において、誰にも見せていない顔を持つ人は、決して少なくはないでしょう。本作の男女もまた、表情を失っています。しかし、バラバラだった二人の前にミスター・パラソルが現れることで、状況は一変します。パラソルがつなげるパラレルストーリー。ぜひお楽しみください。
Duration : April 28 – May 10, 2015 Tuesday-Sunday 12:00-19:00 ※Monday closed.
Opening reception : April 28 7-9pm (Starring Makoto Aida and Kayoko Tokumoto will also come)
Venue : GALLERY TOMO
633, Shimogoryo-cho, Teramachi Tounan-kado,Marutamachi-dori, Nakagyo-ku, Kyoto 604-0995
TEL : 81+75-585-4160 MAIL : info@gallert-tomo.com HP : www.gallery-tomo.com/
会期:2015年4月28日-5月10日 火曜-日曜 12:00-19:00 ※月曜休廊
オープニング・パーティー:4月28日 19:00-21:00 (主演の会田誠さん、徳本賀世子さんも来場を予定しています)
会場:ギャラリー知
〒604-0995 京都市中京区寺町通丸太町東南角下御霊前町633青山ビル1F
TEL : 075-585-4160 MAIL : info@gallery-tomo.com HP : www.gallery-tomo.com/
昨日始まったPARASOLのオープニング、おかげさまで大盛況でした。お越し下さった皆様ありがとうございました。会期はこれから5/10迄続きます。※月曜日休。上映時間は入り口に掲示(20分毎のループ。)しています。PARASOPHIAで盛り上がりを見せる京都。PARA(平行)して行われるPARASOLをどうぞお楽しみ下さい。
Posted by ギャラリー知 (GalleryTOMO) on 2015年4月28日
PARASOL
Yoji Kondo
April 28 – May 10, 2015
Opening party April 28 7-9pm
GALLERY TOMO


YODOYA is please to present PARASOL a solo exhibition of works by Yoji Kondo at GALLERY TOMO. “PARASOL” is a
title of Kondo’s first short movie and is a love story for all who had lost the face. Among all the matter, according to
cosmology although it accounts for 5 % of whole universe, we human has been finding many meanings and mysteries in
the face. Like “Mona Lisa” by Leonardo da Vinci, Acephale by Georges Bataille, the face by Emmanuel Levinas and NoFace
by Hayao Miyazaki, various efforts about the lack or the other in the face had already been conducted. It is
gradually hard to have sincere emotion and express that directly because of the developed surveillance system, the
chain of loneliness by too much individualism, the lack or saturation of the meaning itself and so on. In our living world
such like that, perhaps you also have a face that you never show anybody or nobody knows. A man and a woman in this
short movie is also losing their emotions. One day, however, Mr. PARASOL emerges in front of them and then the
circumstances facing them changes completely. A parallel story with which a parasol connects. Hope you like it.
Yoji Kondo (2013- YAP) is interested in a filter. It is based on his nature that he can’t communicate with anybody without a media. When he was a high
school student, though he had lived in Japan through his teenage, he didn’t hide his uncomfortable feeling. It becomes obvious by his video, that is, he
couldn’t leave his video camera in a school excursion because it was too difficult for him to talk to class mates without seeing them through the finder
( In”YAP 21” 2013, four works was installed including the video work). In this “PARASOL”, he adopted the parasol as a filter for connecting the two different
persons( parasol is a light umbrella used to give shade from the sun. para- ‘protecting against’ + sole ‘sun’ ) .
GALLERY TOMO
Tuesday-Sunday(12:00-19:00)
633, Shimogoryo-cho, Teramachi Tounan-kado,Marutamachi-dori, Nakagyo-ku, Kyoto 604-0995
TEL : 81+75-585-4160 MAIL : info@gallery-tomo.com HP : www.gallery-tomo.com/
2014.11.10
大邱アートフェア2014 交流展 RED DOTS 3

2014年11月12日~16日
例年に引き続き、今期も大韓民国の大邱アートフェア2014にて、交流展“RED DOTS 3”が開催されます。
企画はGALLERY CAUTIONの浜田宏司氏、ギャラリー知の青山はブースディレクターとして参加いたします。
“RED DOTS”は、韓国のアート市場と日本からのギャラリーとの交流展です。
大邱アートフェア事務局は、これまで種々な形で海外のギャラリーとの交流を継続してきました。一昨年は、ヘイリ芸術村との交流展“Art Road77Art Fair-With Art、With Artist!”と、イタリアの新進作家を紹介する“Italian Way”の開催。
昨年の“RED DOTS 2”では、日本の展覧会で最も売れ、かつポピュラーな作家の作品を、各出展ギャラリストによる推薦という形で韓国のアート市場に紹介するという企画を行いました。

アジア、アメリカ、ヨーロッパからの芸術作品を、積極的に導入してきた活動によって今や大邱アートフェアは、韓国最高の国際的なアートフェアの一つとして評判が高まってきつつあります。
そして今年の“RED DOTS 3”では、すべての来場者とSNSを経由してコミュニケーションプログラムを準備しています。
参加ギャラリーは「平昌冬季五輪2018」を前に「美術市場の国際化」というテーマで、様々な国からのアーティストを招聘します。
すべての来場者は“RED DOTS 3”において、「アートと私と2018」というテーマでSNSを通じ人々と写真をシェアしたり、メッセージを書くことができます。
五輪が開催される2018年は、韓国の市民も積極的に参加するだけでなく、外国からの入国者、アスリート、政府関係者および関連労働者たち、多くの人々が韓国を訪問するでしょう。大邱アートフェア事務局、ディレクションに携わる私たちは、我々はこのコミュニケーションプログラム、“RED DOTS 3”が平昌五輪2018′のための貢献、そして、アートフェアの国際化を前に進める偉大なプロモーションとなることを願っています。
“RED DOTS 3”参加画廊
GALLERY CAUTION、ギャラリー椿、ギャラリーエデル、KATSUMI YAMATO GALLERY、みうらじろうギャラリー、GALLERY TOMO
http://www.daeguartfair.com/main2014/exhibition_2.html
GALLERY TOMOより出展予定の作家は以下の通りです。
石原 孟(日本)
アルマンド・フェットリーニ(イタリア)
シーズン・ラオ(マカオ)
マーク・トーマス・ウォーカー(オーストラリア)
期間中、画廊は休廊致します。
2014.9.30
マックス・パペスキ 個展 "これでおしまい!"
2014.9.02
ECONASIA “ローマ字” M T WALKER

ECONASIA “ローマ字” M T WALKER
マーク・トーマス・ウォーカー
主催:GALLERY TOMO
後援:駐日オーストラリア大使館

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
マーク・トーマス・ウォーカー(M T WALKER)はオーストラリアのヴィクトリア州マレー地方のビデオアーティストである。
彼はロンドンでの生活を経て(2008年迄)、メルボルンのビクトリア大学で、グローバリゼーションを研究。RMITで(優等付き)美術学士号を取得し、RMITで大学院の3年間の奨学金を得ている。
代表作ビデオ詳説は、2014年にメルボルンのラグランストリートギャラリーにてニューメディア賞を受賞した。
作品の特徴としてはビデオアートによって歴史的な学説と政治哲学の再文脈化を意図しているが、内容はそれぞれ無数の観客テーマごとに編集されている。
彼の持つ政治哲学の関心が専門性のある文学史研究によって補完され、芸術表現として成立する。
ACCA & NGVなどの会場で知名度の高いショーのインストールアシスタントとしての経緯があり、ウェブサイト”infx.com.au” では、舞台上映やエキシビジョンの内容を公開している。
そして現在、ローンフィルム、メルボルン国際映画祭(MIFF)のテクニカルコーディネーターを務めている。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
2014年9月2日(火)~21日(日)
12:00~19:00 最終日18時迄
※月曜休
ステートメント:
Romaji(ローマ字)は、西洋の言葉を日本語の字に置き換えるために必要な定義となる用語である。
ローマ字は西洋世界から発せられる言語を、淡く日本語での発音として表現したものだ。
この作品のアーティスト、マーク・トーマス・ウォーカーも彼のビデオアート作品は同様の動機から生まれていると感じている。彼の取り組みは、この日本、京都で彼の作品の鑑賞者に対し彼の表現する現代的なアジア政治理論を転写することにある。
Econasiaシリーズは、4年スパンの記録写真で、9つのシングルおよびマルチチャンネルビデオアート作品を網羅するプロジェクトだ。
Econasia:”Romaji”には北朝鮮、日本、インドネシア、及びマレーシアにおける人の手によるものと自然環境、その両方を調査した4つの映像作品が組み込まれいる。地域の社会的、政治的学説が関連付ける、いわゆる”Asian Century”へと導いた、経済的かつ政治的な影響が、政治学を物語る現代文学、音声、そして不自然な物語と織り交ざっている事を動画の中で表現している。

ECONASIA “ROMAJI” M T WALKER
Australian Embassy Official Support

September 2(Tue) to 21(Sun), 2014
12:00→19:00(Last day until 18:00)
※closed on Monday
STATEMENT:
Romaji (ローマ字) is a term that defines the romanisation of Japanese
script to aid translation of that language into roman characters. The
term loosely describes the phonetic translation of Japanese language
to English (or romanised) languages emanating from the Western
world. This title is chosen by the artist as Mark feels that the production
of his video art works are born from a similar pursuit. This effort is to
transcribe his ideas of political theory in contemporary Asia to those
people viewing his works in Kyoto, Japan.
The Econasia series is a project that has spanned four years and
encompasses nine single and multi-channel video art works, with
accompanied photographs.
Econasia: Romaji incorporates 4 of these video works that investigate
both the man-made and natural environments in North Korea, Japan,
Indonesia and Malaysia. Local social and political accounts that relate
the economic and political influences driving the so-called Asian
Century are interwoven with modernist literature, sound, and contrived
narratives that depict political science in the moving image.
M T WALKER PROFILE:
I am a Video Artist from the Mallee region of Victoria, Australia. I studied a
Bachelor of Arts in Globalisation at Victoria University, Melbourne before
moving to London where I lived intermittently until 2008. I have recently
completed a Bachelor of Fine Arts (with Honours) at RMIT and am the
recipient of a 3-year scholarship to pursue a Master of Fine Arts (Research) at
RMIT. I was the recipient of the Raglan Street Gallery’s Excellence in New
Media prize in 2014, for my video Explicate.
I produce works that promote a re-contextualisation of historical account and
political philosophies; relating to the audience myriad thematic approaches
portrayed in the moving image. My interest in political philosophy and its’
application to artistic expression is complemented by my BA studies that
majored in history & politics. I publish the website ‘infx.com.au’, stage
screenings and art exhibitions, and have worked as an installation assistant for
high-profile shows at venues including ACCA & NGV. I am currently
employed as Technical Co-ordinator at Lorne Film and the Melbourne
International Film Festival (MIFF).
ACADEMIC HISTORY:
1999 Year 12 VCE certificate, Albert Park College
2000-2003 BA Globalisation, Victoria University
2010-2012 BFA (Media Arts) RMIT University
2013 BFA (Honours) RMIT University
2014-2015 MFA (Research Scholarship) RMIT University
2014 Winner – Excellence in New Media, RSG Art Prize
SOLO EXHIBITIONS:
September 2014 Exhibitor (HD Video & Photography)
‘Econasia: Romaji’ at Kyoto City Gallery, Japan
June 2014 Exhibitor (HD Video)
‘Explicate’ at Rubicon ARI, Melbourne
August 2013 Exhibitor (HD Video – Public Space)
‘Solvent Libel’ at Q View, Albury
June 2013 Exhibitor (HD Video & Photography)
‘Econasia: Maritime’ Solo Show at Kings Gallery, Melbourne
Apr. – May 2013 Exhibitor (HD Video & Installation)
‘Class’ at Seventh Gallery, Melbourne
July 2012 Exhibitor (HD Video & Photography)
‘Solvent Libel’ Solo Show at First Site, Melbourne
ローマ字
GROUP SHOWS & SCREENINGS:
September 2014 Exhibitor (HD Video)
‘Beeldbuis Festival’ in Zwolle, Netherlands
November 2013 Organiser & Co-curator
‘Bivouac 2013’ International video art at Horse Bazaar, Melbourne
August 2012 Exhibitor (HD Video)
‘Everywhere But Here’ at Blindside, Melbourne
Apr. – May 2012 Curator & Exhibitor (HD Video)
‘Bivouac’ at Long Play, North Fitzroy
December 2011 Exhibitor (HD Video)
‘Circle Jerk’ at KIPL Warehouse, Kensington
November 2011 Curator & Organiser + Exhibitor (Short Film)
‘1+2 Media Arts’ Warehouse Venue, Brunswick
Oct. – Nov. 2011 Exhibitor (HD Video + Installation)
‘Stendhal Syndrome’ Open Space Gallery, Melbourne
Sept. – Oct. 2011 Exhibitor (HD Video)
‘Media Arts: Greatest Hits’ at Tape Projects, Carlton
Also at: Melbourne Fringe Festival Hub, North Melbourne
June 2011 Exhibitor (HD Video)
‘Light In Winter Festival’, Federation Sq. Melbourne
WORKPLACE POSITIONS (FINE ARTS):
Videographer, Editor: Indefinite Substitution Tom Nicholson
Geelong Art Gallery, 2014
Videographer, Editor: Before The Spring Cat Commander
Melbourne Fringe Festival, 2013
Editor, Colourist: Why Things Are The Way They Are Lyn Smith
Seventh Gallery, 2013
Installation Assistant – Technical: Daria Martin, ACCA, 2013
Installation Asssitant – Technical: Thomas Demand, NGV, 2013
Editor, Colourist: Evening Shadows Tom Nicholson
Art Gallery of South Australia (AGSA), 2012
Installation Assistant Sculpture: Moon Lantern Festival, 2011