篠原猛史 大阪展示のお知らせ
篠原猛史 -WHITE NOISE-
TAKESHI SHINOHARA -WHITENOISE-
12月22日(日)ー12月29日(日) 11:00– 20:00
Sunday, December 22 ーSunday, December 29 202411am–8pm
展示に際して
この度、JR大阪駅を目の前にしたハービスPLAZA ENTにある、EXCLUSIVE GALLERY様にて篠原猛史の個展 -WHITE NOISE-を開催します。
篠原猛史は京都市に生まれ、1981年にNYのプラット・インスティテュートのドローイング専攻を卒業。その後はベルギーを中心に、カナダ、ガーナ、フランス、北欧など様々な国々を拠点としながらその芸術を磨き上げてきました。初めに渡ったNYではヨーゼフ・ボイスの薫陶を受けその社会彫刻の概念を参照し、また親交のあったキース・へリングとは互いの作品を交換するなど知己を得て、80年代よりその名を知られ始めました。00年代に入ってから現在は日本国内に拠点を移し、現在は東京大学の講師としても活動しています。
篠原の作品は立体と平面、抽象と具象の区別は特にありません。風、水、火、音などあらゆるものを素材と見立てて作品を構成させます。これらは単なる造形の構成でもなければ、抽象的なコンセプトの主張でもなく、自然の絶えざる循環と人間の営為によるその関係性といった、現実的な問題についての表現なのです。
ここ数年間、「臨界」というテーマで制作を重ねてきた篠原。フィボナッチ数列のように、これまで生み出したイメージを着実に重ね、限界のそのさらに先を目指しながら放物線を描いています。今年の作品群は、スウェーデン、デンマーク、ベルギー、NYなどこれまで過ごした様々な地域の水を用いて絵具を溶いて制作。内と外、雨の中で制作をしながら、それらを持ち帰り室内で水性及び油性の絵具で仕上げています。
今回、直前にGALLERY TOMOで開催した超臨界点からすぐの本展示の開催という運びであり、またEXCLUSIVE GALLERYがGEMEXを本体とするセレクトショップの一部ということもあり、展示内容としては篠原がこれまで制作してきた様々な作品の中から重要な要素を纏う作品を抽出したセレクションを予定しています。
音の組み合わせが無限にあるように、雑音とされるものや音楽として成立するものまで様々な音がありますが、今回のホワイトノイズとは篠原の作品を触媒にその言葉の意味のみならずアートを専門に扱うギャラリーがアパレルショップとのコラボを通じて生まれる音を音楽として昇華できないかという意味を込めています。ちなみに作家によると、篠原がかつて過ごしたデンマークでは“幸せの予感”といった意味もあるようです。
こうしたクリスマスの時期であり、また師走年の瀬ギリギリの会期となりお越しになる方には誠に恐縮ではございますが、よろしければ是非ご覧くださいませ。皆様のお越しをお待ちしております。
GALLERY TOMO
EXCLUSIVE GALLERY
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目2−22 ハービスPLAZA ENT B1F
https://www.exvexv.com/