GALLERY TOMO

2023.10.13

藤田 薫 カイヅカイブキ

藤田 薫 個展 -カイヅカイブキ-
2023年10月13日(金)→21日(土)
12:00→18:00
15日(日)、16日(月)休廊

アーティスト ステートメント

「人の背中」をテーマにした作品を展示いたします。
立体作品は漆を素材として用いる乾漆技法で制作したものを中心に展示し、平面作品も同様に漆で描いたものをご覧いただけます。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
作家在廊日:13日(金)、14日(土)

2023.9.03

artKYOTO 2023

GALLERY TOMOは、artKYOTO 2023に参加致します。
出展アーティスト:篠原猛史、藤田薫

Dates: 2023年10月6日(金)、8日(日)、9日(月)
venue:世界遺産・元離宮二条城 / World Heritage Site Nijo-jo Castle

https://artkyoto.jp/

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【痕跡のビオトープ】

この世代の違う両者に共通するアティチュードは、自然に逆らうことなく一体となっており、両者ともに素材や原理を組み合わせてかたちを成すプロセスから作品は産生する。

篠原の作品からは、刻まれる時の推移と魂を重ねた、平面立体の概念を超えた先にあるいのちの諸行無常を。藤田の作品からは、漆を使った彫刻で女性の背中にフォーカスしつつも、立ち現れるのは関係性で変容する人間及び社会性を感じることができ、今日の一方通行的なグローバル資本主義がもたらす人間性の喪失のメタファーと捉えることができる。

二条城という舞台でかつてそこにあったであろう誰かの営為もともに循環する、痕跡のビオトープとしての場が今年のテーマとなる。

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篠原猛史

京都出身。
風、火、水、音などの自然界に見られるさまざまな要素によって特徴づけられる篠原の作品群は、作者の思いを鑑賞者に対して一方的に提示するものではなく、特別な仕掛けを用いるわけでもなく、鑑賞者が作品と向き合うことで明らかになる。
作品という現象のなかに興味深く入り込み、アーティストと共感(エンパシー)を得ることで、我々は却って「見る」という行為を純粋に楽しみ、感覚を解きほぐしながら環境の中に新しい発見や体験をする機会を得ることができる。

藤田薫

1986年、大阪府出身。
主に人の背中に焦点を当て制作をしている彫刻家。漆を使用した乾漆技法の作品を中心に、他の素材と組み合わせ制作。
人は他者と関わることで変容しているが、その関わりの中で生まれる互いの相違、その違いが混ざり合い分からなくなるところに制作の力点を置いている。
そのような普遍的変化の様態を、人体、テクスチャー、金属粉、氷、花、果物の実など様々に表現している。

【Traces biotope】

The attitude shared by these two artists of different generations is one that does not defy nature, and their art works are born from the process of combining materials and principles to form a form.

Shinohara’s art works express the impermanence of life beyond the concept of two-dimensional objects, overlapping the transition of time and the soul. Fujita’s work focuses on the back of a woman in Urushi (lacquer) sculpture, but what emerges is a sense of human and social nature transformed by relationships, and can be seen as a metaphor for the loss of humanity brought about by today’s one-way global capitalism.

The theme of this year’s exhibition is the Nijo Castle as a biotope of traces, where the activities of someone who may have once been there are also circulated.

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Shinohara Takeshi

Born in Kyoto.
Shinohara’s art works, characterised by various elements found in nature such as wind, fire, water and sound, do not present the artist’s thoughts one-sidedly to the viewer, nor do they use any special devices, but are revealed when the viewer faces the art work.
By entering into the phenomenon of the work with great interest and empathy with the artist, we can genuinely enjoy the act of ‘seeing’ and have the opportunity to discover and experience new things in the environment while unravelling our senses.

Caori Fujita

Born in 1986 in Osaka.
Sculptor whose work focuses mainly on the human back. She mainly creates art works using the KANSHITSU(乾漆), Japanese traditional dry lacquer technique, but also combines it with other materials.
People are transformed through their interactions with others, and the emphasis of her work is on the differences that arise from these interactions, and the ways in which these differences blend together and become indistinguishable.
She expresses such a universal state of change in various ways, including the human body, textures, metal powder, ice, flowers and fruit.

2023.8.08

奈良 蔦屋書店 GALLERY TOMO Selected Exhibition 【言葉ではなく形】

会期:2023年8月8日(火)-9月3日(日) 10:00-20:00
会場:奈良 蔦屋書店 2F天平ギャラリー
住所:奈良県奈良市三条大路1丁目691-1
電話:0742-35-0600
HP:https://store.tsite.jp/nara/event/magazine/35147-0921230801.html

言葉ではなく形
GALLERY TOMO Selected Exhibition

GALLERY TOMO取扱作家の中から、関西で活動するアーティストたちを選出。それぞれの作品のテーマには直接の関連性はありませんが、キャリアを初期から現在までかかわってきた3人を選びました。

インク、銅。漆、レジン、塗料。
アーティストが制作に用いる素材は様々ですが、この3名が表現する色はそれぞれ漆黒、天然の色、文明の色に分けることができ、また鳥彦は二次元、こうす系は2.5次元、藤田は3次元という形を作品にあたえています。

暗喩的に用いられるキャラクター。示唆する背中。欲望を内包するフォルム。
作家は言葉に拠らず、形に置き換えてそれぞれの技法で表現しています。また、違いがあって独創的です。この10数年を関西で制作及び発表してきた若いアーティストたちの仕事を、ギャラリーを飛び出したこの場所でご高覧いただければと考えています。

GALLERY TOMO
青山知相

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鳥彦 Torihiko

大阪府出身。

銅版画はメゾチント技法を使用した黒の表現と、闇の世界に漂い続ける鳥人の寓話的な世界観が特徴のアーティストです。

ギャラリーの黎明期から10年以上にわたって共に歩んできた関係は、変化のない部分と技術的に進化した部分の両面を持つアナクロニズムの集積であり、鳥彦というアーティストの本質を象徴しています。

藤田薫 Fujita Caori

1986年、大阪府出身。

主に人の背中をテーマにした彫刻家です。漆を使用した乾漆技法の作品を中心に制作しており、他の素材とも組み合わせています。

人は他者との関わりを通じて変容していきますが、その関わりの中で生まれる相違点や混ざり合い、最終的にはわからなくなってしまう部分に焦点を当てて制作しています。

それらの普遍的な変化の形を、人体、テクスチャー、金属粉、氷、花、果実などのモチーフで表現しています。

こうす系 Kooooosuk ※8月8日【ブレイク前夜】BSフジにて放送予定

1990年、東京都出身。

文明の衝突が起きているこの世界で、我々人類は現実に抗う手段を持ちません。

こうす系は、ストリートカルチャーを基にした作風で、さまざまなモチーフを用いて、これらのテーマを表現しています。

今回展示する2.5次元の作品群は「Candy racing」シリーズと題しており、ビジュアルのとおり車をモチーフにしたものです。
産業革命以降、車は社会経済を動かす動輪として欠かせない役割を果たしてきました。また、富の象徴としての役割も帯び、趣味性の高い様々なバリエーションも育んできました。
そういった不可欠な動力と、限りない人間の欲望との関係性が互いに溶け合う様子を表現する本シリーズを皆様にご覧頂ける機会としたいと思います。

D-art,ART 大丸京都店後期
2022年10月20日(水)→24日(月)
1階イベントスペース/6階イベントホール

出展アーティスト: 浜田泰介、藤田薫、近藤大祐
artKYOTO 2022に出展したキュレトリアルテーマ【革新と継承】を元にアレンジした内容で大丸京都店にて展覧致します。
どうぞお運びください。

https://dmdepart.jp/d-artart/


GALLERY TOMOは、artKYOTO 2022に参加致します。
出展アーティスト:浜田泰介、藤田薫、近藤大祐

Dates: 2022年10月14日(金)〜16日(日)
venue:世界遺産・元離宮二条城 / World Heritage Site Nijo-jo Castle

https://artkyoto.jp/

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【革新と継承】
特に日本の戦後美術史における浜田泰介の存在感は無視できないものがあり、その中で二条城という大政奉還の行われた場所にて次代を担うアーティストと共演することは一つの重要なニューストピックだ。
武士シリーズと、この12月に世界遺産東寺客殿へ奉納する襖絵9連作「天翔ける」のエッセンスを抜き出した作品も絡めて、藤田薫の古代より連綿と引き継がれる乾漆技法を用いた現代彫刻、そして近藤大祐の注射器を用いたカラフルな風景画の共演が見どころとなる。

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浜田泰介
1932年(昭和7年)、愛媛県宇和島市生まれ。滋賀県在住。
京都市立美術大大学院(現京都市立芸術大学大学院)を修了後、60年代から2度にわたり渡米。ポップアートが花開くあの時代を後の巨匠と呼ばれるアーティストたちと共に過ごし、前衛的な抽象画で注目を集める。
帰国後は日本画に転向し、「日本百景」「四国八十八ヶ所霊場めぐり」「大津百景」など風景画の連作を収めた画集を刊行。一方で大覚寺、醍醐寺、東寺、伏見稲荷大社、上賀茂神社、石清水八幡宮などにふすま絵や障壁画を奉納。
既存の日本画の枠組みにとらわれない、砂、麻布、木、廃材等融通無碍に素材を扱う作風が作家本来の持ち味であり、今回のartKYOTOではアメリカ時代に評価の高かった抽象画を主に展覧。

藤田薫

1986年、大阪府出身。
主に人の背中に焦点を当て制作をしている彫刻家。漆を使用した乾漆技法の作品を中心に、他の素材と組み合わせ制作。
人は他者と関わることで変容しているが、その関わりの中で生まれる互いの相違、その違いが混ざり合い分からなくなるところに制作の力点を置いている。
そのような普遍的変化の様態を、人体、テクスチャー、金属粉、氷、花、果物の実など様々に表現している。

近藤大祐
1993年、静岡県出身。
注射器から抽出した絵具の質感が魅力的な、ヴィヴィドな心象風景画を描く近藤大祐。今回出展するDirectionシリーズは、スクエアのパネルに表現される風景で、見る方向を一方向に固定せず自由な角度に架け替えることができる。
こうした全てのベクトルを内包することによって制約を設けない多彩なものの見方を提案する作品となっている。

講師:藤田 薫
日程:2021年6月19日(土)、20日(日)
場所:三井アウトレット竜王 MOPラボ
フードコート横 小部屋
参加費:¥2,000(税込)

https://mitsui-shopping-park.com/mop/shiga/event/1606718.html

主催:GALLERY TOMO
共催:三井不動産

「漆の箔押しワークショップ」漆と金箔を使用して、家の形に切り抜かれたプレートの漆器に模様を作ります。
漆という素材の面白さと、制作の楽しさを体験してください。完成品はオブジェ、コースター、お皿等にご使用いただけます。(完成品はこちらで仕上げてから後日郵送致します。)

※天然の漆を使用する為、体質によってはかぶれる可能性がございます。十分対策いたしますが、ご理解の上ご参加ください。
また、漆が衣服に付きますと、取ることは出来ないため、汚れても構わない服装でお越しください。

2018.12.07

藤田 薫

FUJITA CAORI | 藤田 薫

1986 大阪府生まれ
2011 広島市立大学大学院芸術学研究科彫刻専攻修了

個展
2017 Caori Fujita 乾漆彫刻展 “your ”, GALLERY TOMO, 京都
2013 『Caori Fujita solo exhibition-essence of life-』, Watanabe Fine Art, 大阪

グループ展
2017 あいづまちなかアートプロジェクト2017, 末廣嘉永蔵、松本家蔵, 福島
「創造する工芸-その多様性と可能性-」第6回国際工芸美術作家協会展, はつかいち美術ギャラリー, 広島
MATⅢ INTERNATIONAL ART FESTIVAL 2017, CINE PATIO HS-LAB, 広島
AVANT]{GARDEN, Arena 1 Gallery, アメリカ,サンタモニカ
2016 Esseri Animali, MAG, イタリア, コモ
2015 FESTART OSAKA 2015 6人の作家達, MI gallery,大阪

その他アートフェア出展多数

アーティストホームページ
http://caori-fujita.com/ja.html