GALLERY TOMO

2023.9.03

artKYOTO 2023

GALLERY TOMOは、artKYOTO 2023に参加致します。
出展アーティスト:篠原猛史、藤田薫

Dates: 2023年10月6日(金)、8日(日)、9日(月)
venue:世界遺産・元離宮二条城 / World Heritage Site Nijo-jo Castle

https://artkyoto.jp/

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【痕跡のビオトープ】

この世代の違う両者に共通するアティチュードは、自然に逆らうことなく一体となっており、両者ともに素材や原理を組み合わせてかたちを成すプロセスから作品は産生する。

篠原の作品からは、刻まれる時の推移と魂を重ねた、平面立体の概念を超えた先にあるいのちの諸行無常を。藤田の作品からは、漆を使った彫刻で女性の背中にフォーカスしつつも、立ち現れるのは関係性で変容する人間及び社会性を感じることができ、今日の一方通行的なグローバル資本主義がもたらす人間性の喪失のメタファーと捉えることができる。

二条城という舞台でかつてそこにあったであろう誰かの営為もともに循環する、痕跡のビオトープとしての場が今年のテーマとなる。

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篠原猛史

京都出身。
風、火、水、音などの自然界に見られるさまざまな要素によって特徴づけられる篠原の作品群は、作者の思いを鑑賞者に対して一方的に提示するものではなく、特別な仕掛けを用いるわけでもなく、鑑賞者が作品と向き合うことで明らかになる。
作品という現象のなかに興味深く入り込み、アーティストと共感(エンパシー)を得ることで、我々は却って「見る」という行為を純粋に楽しみ、感覚を解きほぐしながら環境の中に新しい発見や体験をする機会を得ることができる。

藤田薫

1986年、大阪府出身。
主に人の背中に焦点を当て制作をしている彫刻家。漆を使用した乾漆技法の作品を中心に、他の素材と組み合わせ制作。
人は他者と関わることで変容しているが、その関わりの中で生まれる互いの相違、その違いが混ざり合い分からなくなるところに制作の力点を置いている。
そのような普遍的変化の様態を、人体、テクスチャー、金属粉、氷、花、果物の実など様々に表現している。