アントーニオ・ペドレッティ “無限の風景”
“TRE MOSTRE TRA ORIENTE E OCCIDENTE”
東洋と西洋の間の3つの展覧会 第2弾
アントーニオ・ペドレッティ “無限の風景”
(ペドレッティの歩みにおける風景)
主催: MAG ギャラリー、GALLERY TOMO、イタリア文化会館-大阪
監修: サルヴァトーレ・マルシリオーネ、青山 知相、ステファノ・フォッサーティ
オープニング
コモ:10月16日(金)18:00
京都:10月22日(木)17:00
大阪:10月24日(土)17:00
期間: 2015年10月16日~11月8日
問い合わせ
コモ : +39 3287521463 info@marsiglioneartsgallery.com
京都: +81 75 5854160 info@gallery-tomo.com
大阪:+81 6 62278556 stefano.fossati@esteri.it
会場
MAG ギャラリー (コモ) : ヴィア・ヴィターニ 31、コモ、イタリア
GALLERY TOMO: 604-0995 京都市中京区下御霊前町633 青山ビル1F
イタリア文化会館-大阪: 530-0005 大阪市北区中之島2-3-18 中之島フェスティバルタワー17F
www.magcomo.it
www.gallery-tomo.com/
www.iicosaka.esteri.it
後援・協力: イタリア文化会館―大阪
後援: 在大阪イタリア総領事館.、京都市、伊日財団、イタリアソムリエ協会、ルイージ・ルッソロ資料連盟
時間: 火-土曜日 10:00~19:30(コモ)
火-日曜日 12:00~19:00(京都)日曜日17:00迄
月-土曜日 10:00~18:00(大阪)土曜日17:00迄
ご挨拶
コモと京都・大阪をつなぐプロジェクト第2弾でわたしたちがフィーチャーするのは、イタリア・ロンバルディアの生粋の画家にして現代の巨匠、アントーニオ・ペドレッティだ。
昨冬、私はこのアーティストに会うため、ヴァレーゼにある彼のアトリエを訪ねた。モノクロームで統一された端正で厳かな空間。室内に充満する絵の具の香り、自分も含めた生ある動植物と感覚を共有し、リンクしているような不思議な空気。異邦人である私を受け入れる随分とあっさりした懐の深さといえばよいか。そもそも、我々は輪のように繋がっていたのだと思える作品を前にした空気。
彼の作品をみると我々東洋と、彼の地西洋の間を隔てる色彩というものがあるとするなら、日本で展示することによってその色が真に美しいグラデーションを奏でるような気がした。MAGギャラリーのサルヴァトーレが考えるように日本とイタリアの絵画の伝統の橋渡しにふさわしい。
古より、日本人は四季がみせる豊かな様相を愛でてきた。絵画においても自然と対峙する自己の実存を確認してきた。画面の上で眼を通した四季、移り変わる自然が表現されるが、それこそはペドレッティの作品の特徴でもある。ペドレッティの作品でも身のまわりの変化の変遷に常に光が当てられてきた。森羅万象、自然の再生の概念、東洋的思想における生命の輪廻。東洋と西洋の画家の精神の邂逅が垣間見ることができるのではないか。彼の描く画面の中には、誠に静かに、萌え出たばかりの若木の眩い生命力がきらめき、沼に没した老木の腐敗、礎の気配で満ちている。 今回、3つの会場で展示される作品のすべてはこうした哲学的概念を基本としている。ペドレッティの風景と日本の伝統風景の関係性を余すことなく楽しんで欲しい。
GALLERY TOMO 代表 青山 知相