藤木 圭 個展 -追想-


藤木 圭 個展
2017年12月5日(火)~12月10日(日)
12:00-19:00 最終日17時迄

藤木 圭 / Kei Fujiki
1991年 富山県生まれ

2015年
グループ展“いのちの波紋”/ GALLERY TOMO

2016年
京都造形芸術大学大学院ペインティングコース日本画領域修了
富山県展 入選
京都造形芸術大学・大阪芸術大学・弘益大学(韓国)交流展“International Art Exchange Exhibition”/ Homa
グループ展“ゆう”/ 富山市民プラザ
立山町展 大賞
秋期創画展 入選
越中アートフェスタ 大賞
グループ展“きょうとカレント”/ 京都市美術館別館

2017年
グループ展“颯の会”/ 砺波市美術館
グループ展“ゆう”/富山市民プラザ
個展“追懐”/ 北日本新聞社ギャラリー
越中アートフェスタ 優秀賞

開催にあたって
 藤木が描く生き物のかたちについて少し述べたい。まず彼の絵のポジションは、日本画における伝統とアイデンティティを大事にしつつほんの少し宙空に浮いたところにあるように思う。これは若さもあるが現在のところモチーフ選びの過程が自己に対し内省的で、仏教的な拡がりのある円環のような世界観のなかに生命が存在し、ゆるやかに循環しているようなイメージだ。
 西洋的現代アートの皮肉の利いた作品も、それらひとつひとつは過去の文化や習慣のなかにルーツがあってというところと共通して、出逢ってきたいきものの中に自らのルーツを見出している。明治の詩人、北村透谷は自然は常変にして不変と表現している。万物の表象とは諸行無常であり、生命は、繁栄と絶滅を繰り返し、人間においても同様に、多様性にも富み永くは続かず僅かな繁栄をみせて消えていく。そして幸運にもこの地球では生命の連鎖は未だ続いている。科学的にも文芸においても宗教にもそれぞれの専門領域で英知の探究が行われ、美術の役割としての天啓を帯びる藤木は、蛇、虫、魚生けとし生けるものが生きて遺した命にフォーカスし、普遍に描くことによって諸行無常を表現しているように思う。
 2年前のいのちの波紋展で滴り降ちた水滴が放つ波紋の拡がりが、これから輝きを増していくことを願う。
GALLERY TOMO 青山 知相